2017年5月2日更新

【調理学基礎①】調理の目的とは?

人を構成している“体”は、その人が今までに食べてきたものが作り上げたもの。食べることは人が生きる上で基本的な行為であり、またとても重要な行為でもあります。

そして、その食べ物を食べやすく、時には栄養をより効率的に摂取できるように加工するのが“調理”です。食材を "調" 整して処 "理" をする。調理において行う作業には、全てにきちんと意味があります。

今回から始まるこの調理学基礎シリーズでは調理の基本的な部分を解説します。ぜひ毎日の調理にお役立てください。

【調理学基礎①】調理の目的とは?

調理の目的① 栄養を消化・吸収しやすくするため

まず調理の目的の一つ目が、食品に含まれる栄養を消化・吸収しやすくするということ。

生のままでは硬くて食べることができない食材も、加熱などの調理を加えることによって柔らかく食べやすくなり、消化・吸収が容易になります。

食材の中にはタンパク質や脂質の形が調理によって変わり、食感が良くなるものもありますよね。調理とは、つまり化学変化なのです。

正しい調理の方法さえ知っていれば、誰もが一定の成果を発揮することができます。どうしてもお料理が苦手、という人は調理の基本をこれから一緒に押さえていきましょう。

<関連ページ>
タンパク質の栄養効果
脂質の種類と効果

調理の目的② 食品を安全に食べるため

次に、食品を安全に食べるためです。例えば食材を洗う作業を一つとっても、アクなどの不要な成分を取り除くために“浸し洗い”をする必要があることも。

食品を安全に食べるためには見落とせない点がいくつもあり、食材ごとに使い分ける必要もあるのです。

食べ物が原因の食中毒は、きちんと調理に関する知識を持っていれば防げるものも多く存在し、未然に防ぐためのチェックポイントもあります。他人事だと思わずに、毎日の調理から安全を意識して行いましょう。

調理の目的③ 食品の美味しさを高めるため

最後に、食品の美味しさを高めるためです。調理を加えることによって味の深みが増したり、コクが生まれることもあります。

調味料の組み合わせ方や配合、また食材同士の相性などを知っておくことで、毎日の献立作りも容易になり、さらにバリエーションも増えていきます。

さらに応用として季節感を加えたり、ちょっとした盛り付けやテーブルコーディネートに気を配ることによって、食卓が見違えるほど充実したものになるのです。

毎日の習慣である食事は、忙しない現代ではないがしろにされがちに。ですが、調理の目的や作業の意味を知ることで丁寧に行うことができ、より意義のあるものにすることが可能になるのです。次回は、食事を味わうための「味覚」について解説します。



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ライフミール栄養士
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編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。