2016年2月6日更新

フィトケミカル(ファイトケミカル)の種類と働き

フィトケミカルは、野菜、果物、豆類、芋類、海藻、お茶やハーブなど、植物性食品の色素や香り・アクなどの成分から発見された化学物質で、ビタミン、ミネラル、食物繊維以外にも、体の整理機能を活性化させる機能性成分で、第7の栄養素として注目されています。
フィトケミカルは、およそ1万種類あると言われており、代表されるのがワインに含まれるポリフェノールがその1つで、「ファイトケミカル」「非栄養素系食品因子」と呼ばれることもあります。

フィトケミカルの働き

植物は紫外線の害から身を守るために、色素やアクなどの成分を作り出しているといわれ、それは人にも有効な成分とされています。

がんや老化、動脈硬化に深く関わる酸化反応の元凶とされる活性酸素は、呼吸で取り込んだ酸素が燃焼する過程で生じた大変不安定な分子構造を持ち、酸化力が強い物質(フリーラジカル)です。

ほとんどのフィトケミカルには、そのフリーラジカルを安定化させて酸化成生物を無害化する働きがあり、損傷した細胞を修復します。さらに損傷した部位に抗酸化因子を送りこむ事で、抗酸化作用として働き、生活習慣病や老化を予防しています。

フィトケミカルはどれか1つの成分を摂るよりも様々な成分を組合せて摂った方がより効果的とされており、1種類のサプリメントに頼るよりも多種類の食品を組合せて摂取すると、より効果が高まります。

また、フィトケミカルは必須栄養素とは異なり、通常の代謝には必要ではなく、摂取しなくとも欠乏症が起こることはありません。

フィトケミカルの種類

フィトケミカルの種類は、これまでに判明している成分は約1500種類ほどあり、未知の成分を含めると1万種類はあるとされています。未知の成分も含めて、健康維持・改善に役立つのではないかと期待され、今も研究が進んでいます。以下、代表的なフィトケミカルをご紹介いたします。

ポリフェノール類

有名なのは赤ワインに含まれるポリフェノールですが、緑茶やウーロン茶のカテキンや大豆のイソフラボン、ゴマなどのセサミンなどがあり、植物の色素やアクなどの成分で抗酸化作用があります。

関連リンク: ポリフェノール

カロテン類

緑黄色野菜や海草の色素成分であるカロテノイドは、β-カロテンなで知られ、にんじんの色素カロテンやトマト、柿などの色素リコピンなどがあり、抗酸化作用があります。

関連リンク: カロテノイド | βカロテン

イオウ化合物

ニンニクや玉ねぎの香り成分のアホエンやアリシン、キャベツやカリフラワーなどのイソチオシアナートなどがあり、抗酸化、抗血栓作用があります。

関連リンク: イオウ化合物

テルペン類

テルペン類はおもにローズマリーなどのハーブなどの香り成分、レモンやカボスなどの柑橘類の香りや苦味成分でがん細胞を抑制します。

グルカン類

グルカンは、キノコ類やパン酵母などの酵母に含まれ、多糖類で免疫力を高めます。

関連リンク: グルカン類

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ライフミール栄養士
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編集部

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