2016年10月19日更新

アスタキサンチンの効果と摂取上の注意点について

アスタキサンチンは自然界に広く存在するカロテノイドの一種で、エビやカニ、サケ、オキアミなど甲殻類や魚介類に含まれる赤い天然色素成分がアスタキサンチンです。 活性酸素によって様々な病気が引き起こされますが、アスタキサンチンは強力な抗酸化力を持ち、活性酸素を除去し、免疫力を高め、抗がん作用、動脈硬化の改善、糖尿病の予防、美肌効果などの効果があります。

アスタキサンチンの効果・性質と働き

カロテノイドは動植物に存在する色素成分で、アスタキサンチンはカロテノイドの一種です。

アスタキサンチンはβ-カロテンの約100倍、ビタミンEの約1000倍もの抗酸化作用を持つと言われています。

特に過酸化脂質(コレステロールや中性脂肪などの脂質が、活性酸素によって酸化されたもの)の消去に優れています。コレステロールが酸化するのを防ぐ力も非常に強く、LDL(悪玉)コレステロールが酸化されるのを防いだり肝臓への脂肪沈着を防ぎ、動脈硬化や肝硬変の予防につながります。

関連リンク: βカロテン | ビタミンE


アスタキサンチンは「血液脳関門」や「血液眼関門」という器官を通過できる数少ない物質です。

血液脳関門は、脳に栄養を供給する毛細血管で構成されており、必要な成分だと判断したものだけを通過させます。アスタキサンチンは血液脳関門を通過でき、脳内の毛細血管及び網膜に到達して活性酸素を除去します。


アスタキサンチンの摂取によって物忘れを抑制したり、記憶力や集中力の向上につながります。

また、アスタキサンチンは目の網膜や眼球で最も光が集まる部分である黄斑部に存在して目の健康にも関与しています。目は常に可視光線や紫外線を浴びているため活性酸素が大量に発生します。

血液に乗って「血液眼関門」を通過したアスタキサンチンは眼球の様々な場所まで行き届いて強力な抗酸化力を発揮して活性酸素を除去し、光のダメージから守り眼球疲労や緑内障の予防効果が期待されています。

アスタキサンチンを多く含む食品

サケやマス、いくら、すじこ、アマエビ、桜エビ、ロブスター、イセエビ、カニなどに多く含まれます。ベニザケには魚肉 100 g当たり約3~4 mg、甘エビでは0.4 mg程度含まれています。

真鯛や金目鯛、キンキなど赤い海産魚の皮の部分にはアスタキサンチンが多いので、皮も摂取すると良いでしょう。

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アスタキサンチンの摂取と食べ合わせ

アスタキサンチンの摂取量は定められていませんが、6mg/日が臨床的に意味のある摂取量と考えられています。

しかし、食品から6mgを摂取しようとすると紅鮭2.4切、いくら大さじ約30杯、車エビ約30尾と難しく、サプリメントで補うのも一つの方法です。

アスタキサンチンは脂溶性の成分ですので、油と一緒に摂取するとより効率が良くなります。また、ビタミンCなどの水溶性の抗酸化成分と一緒に摂取すると効果的で、鮭のムニエルにはレモンを、焼き鮭には大根おろしなどを添えると良いでしょう。

にんじんやトマトなどの他カロテノイドを含む食品と一緒に摂取すると競合が起き、アスタキサンチンの吸収を阻害する可能性があります。

関連リンク: ビタミンC | カロテノイド

アスタキサンチンの過剰症、欠乏症

アスタキサンチンを食事から摂取して過剰になることは難しく、過剰摂取の心配はないとされています。

また、ビタミンAやDなど脂溶性の成分は体内に蓄積され過剰症をおこす可能性がありますが、脂溶性物質であるアスタキサンチンは長期摂取による大量の体内蓄積は起こらないという報告もあります。

サプリメントから摂取する場合、アスタキサンチン以外のカロテノイドと同時に多量に摂取するとアスタキサンチンの吸収が阻害される可能性があるので注意しましょう。

アスタキサンチンの欠乏症はありませんが、抗酸化作用が強いので積極的に摂取したい成分です。

関連リンク: ビタミンA | ビタミンD | カロテノイド

アスタキサンチンの関連キーワード

サケとアスタキサンチン

サケは赤身魚と思われがちですが、実は白身魚です。

サケ科の魚はアスタキサンチンを体内で作ることはできず、アスタキサンチンを含んだオキアミやエビなどを食べて成長します。

取り込まれたアスタキサンチンはサケの筋肉に溜められ、白身だった体はアスタキサンチンの天然色素によって赤い色に染まっていきます。

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編集部

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