2016年4月19日更新

マンガン

マンガンは体内の組織や臓器に広く存在し、結合組織の合成や酸化防止などをはじめとする、骨代謝、糖脂質代謝、運動機能、皮膚代謝等に関わっています。穀類、種実類などの植物性食品に多く含まれています。

マンガンの働きと性質

マンガンは、肝臓やすい臓などの体内に10mgほど存在し、カルシウムやリンなどとともに、骨の発育に欠かせないミネラルです。

関連リンク: カルシウム | リン

また、糖質・脂質・タンパク質の代謝に関わる酵素の成分として、抗酸化作用のあるSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)などの構成成分として成長や生殖に関係しています。

関連リンク: 糖質 | 脂質 | タンパク質

さらに、マンガンは血糖を調節するホルモンである、インスリンの合成にかかわっていることが分かっています。

マンガンの食事摂取基準(μg / 日)

性別男性女性
年齢目安量耐用
上限量
目安量耐用
上限量
0〜5ヶ月0.01-0.01-
6〜11ヶ月0.5-0.5-
1〜2歳1.5-1.5-
3〜5歳1.5-1.5-
6〜7歳2.0-2.0-
8〜9歳2.5-2.5-
10〜11歳3.0-3.0-
12〜14歳4.0-4.0-
15〜17歳4.5-3.5-
18〜29歳4.0113.511
30〜49歳4.0113.511
50〜69歳4.0113.511
70歳〜4.0113.511
妊婦--3.5-
授乳婦--3.5-

成人では、男性、女性ともに、4.0μg /の摂取が推奨され、上限は11μg /日とされています。
妊婦や授乳婦の場合の付加量は必要とされていません。

マンガンが多く含まれる食材

以下の順で記述します。

  1. 品名
  2. 含有量(100gあたり/μg)
  3. 1食あたりの目安重量(g)
  4. 1食あたりの成分含有量(μg)
玉露(摘出液)
4.6μg
190g
8.7μg
松の実
9.7μg
5g
0.4μg
ワカサギ(飴煮)
2.2μg
10g
0.2μg
しょうが
5.0μg
1g
0.05μg
シジミ
1.3μg
20g(可食部)
0.2μg

マンガンの過剰摂取

サプリメントの過剰摂取や、マンガンを取り扱う作業に従事する人など特殊な状況での中毒症以外、健康な人の通常の食事では、過剰症が起こる心配はありません。

マンガン中毒になると、強い精神障害やパーキンソン病に似た中枢神経系障害、マンガン肺炎などが起こります。

マンガンの欠乏症

必要量も少ない上に、植物性食品に広く含まれており、欠乏症も起こる事は殆どありません。

もし欠乏した場合、骨格異常、糖質の代謝障害、脂質代謝異常、生殖機能低下、皮膚代謝の異常などが起こる可能性があると考えられています。

マンガンの食べ合わせ

マンガンは鉄と一緒に摂取すると競合するため、鉄の含有量が高いとマンガンは吸収されにくくなります。マンガンの吸収率は0.5-3%と低くほとんどが吸収されません。

関連リンク: 

マンガンの関連キーワード

SOD:Super Oxide Dismutase
(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)

体内で過剰となった「活性酸素」を取り除き無毒化してくれる「酵素」です。

「活性酸素」とこの「SODなどの抗酸化酵素とビタミン・ポリフェノールなど の抗酸化物質」のバランスによって、新陳代謝が活性化し、がんの予防や、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防、美肌などが期待出来ます。



この記事を書いた人
ライフミール栄養士
ライフミール栄養士

編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。