ビタミンB2(リボフラビン)

ビタミンB2は水溶性ビタミンの1つでリボフラビンとも呼ばれます。
体内でエネルギーに変わる3大栄養素(炭水化物、脂質、タンパク質)の代謝や過酸化脂質の代謝に関与し、様々な生活習慣病を予防する働きをすると言われています。 また、皮膚、髪、爪などの細胞の再生に関わり、粘膜の機能維持や成長を促進することから「発育のビタミン」と評されることもあります。

ビタミンB2の働き

ビタミンB2は、炭水化物、脂質、タンパク質をエネルギーへと変える反応を補酵素としてサポートする働きをするため、健康な皮膚や髪、爪をつくり、成長を促進すします。成長期の子供には必要不可欠なビタミンです。また、粘膜を保護する働きもあり、口角炎や口内炎などの予防にもなります。

中性脂肪やコレステロールなどの脂質が活性酸素によって酸化されたものを過酸化脂質と呼びますが、がんや老化・動脈硬化などを引き起こす原因とされています。ビタミンB2には、その過酸化脂質を分解する働きがあり、生活習慣病を予防することが期待されています。

ビタミンB2の食事摂取基準

男性は1.5~1.6mg/日、女性は1.1~1.2mg/日が推奨されています。
エネルギーの消費量が多い人はビタミンB2の摂取量を増やし、毎日こまめに摂る必要があります。

ビタミンB2が多く含まれる食材

以下の順で記述します。

  1. 品名
  2. 可食部(100gあたり/mg)
  3. 1食あたりの目安重量(g)
  4. 1食あたりの成分含有量(mg)
豚レバー
3.60
50g
1.8
牛レバー
3.00
50g
1.5
うなぎのかば焼き
0.74
100g
0.74
モロヘイヤ
0.42
50g
0.21
牛乳
0.15
カップ1杯(210g)
0.31
納豆
0.56
1パック(50g)
0.28
0.43
60g
0.29

ビタミンB2の過剰摂取

ビタミンB2は水溶性のため、必要量以上のビタミンB2を摂取しても代謝されず尿と一緒に体外へ排出されます。そのため、食事からの摂取で過剰症は認められていません。

ビタミンB2の欠乏症

ビタミンB2は不足すると口、舌、目などの粘膜に影響を及ぼします。
口角炎(口の端が炎症を起こし腫れて切れる)、口唇炎(唇が腫れたり、亀裂が走って出血する)、舌炎(舌に起こる炎症)、目の充血、眼球疲労、肌荒れや皮膚炎が起こります。

発育のビタミンとも言われるように、子供の成長促進に重要なビタミンなので不足すると成長障害が起こります。また、多量の抗生物質、副腎皮質ステロイド薬や精神安定薬など薬の長期服用によってもビタミンB2の働きが阻害され欠乏する原因になります。

ビタミンB2の食べ合わせ

ビタミンB2は水に溶けやすいため調理の際には手早く洗ったり、煮汁も活用するようにすると良いです。また、光に弱いのでビタミンB2を含む食品の保存には直射日光を避ける必要があります。
3大栄養素をエネルギーに変える代謝に関わっているので炭水化物、タンパク質、脂質と一緒に摂取すると良いでしょう。
ビタミンB2は他のビタミンB群(ビタミンB6など)と一緒に摂った方が相互に助け合う性質を持ち、エネルギー生成を促進し、免疫力アップにつながるため単体で摂らずにバランスよく合わせ摂るようにしましょう。
例えば、レバー(ビタミンB2、B6)、まいたけ(ビタミンB2 )、厚揚げ(ビタミンB6)を炒めるなど

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ライフミール栄養士
ライフミール栄養士

編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。

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