2016年8月2日更新

アントシアニンの効果と摂取上の注意点について

アントシアニンはブルーベリーやぶどう、なすなどに含まれるポリフェノールの一種で、青紫色の色素です。ポリフェノールは光合成によってできる植物の色素や苦み、渋みの成分となる化合物の総称で、強い抗酸化作用があります。 アントシアニンには毛細血管を強化して血行を改善したり、軽度の肝機能障害を改善する効果があります。また、疲れ目の予防や改善、視力の回復効果など目の機能を向上させる栄養成分として注目されています。

アントシアニンの性質と働き

アントシアニンは、ポリフェノールの一種で活性酸素の発生を抑制する抗酸化物質です。

関連リンク: ポリフェノール

アントシアニン(Anthocyanin)は、ギリシャ語のanthos「花」、cyanos「青」から由来しており、「花の青色成分」という意味を持ちます。実際には青色だけでなく、燈黄色から赤色、紫色、青色まで幅広い色調を持っています。

目の網膜にあるロドプシンは光の刺激を受けると分解され、再合成されます。しかし、パソコンやスマートフォンなど目を酷使する環境にあるとロドプシンの再合成が追い付かず目の疲れに繋がります。アントシアニンはロドプシンの再合成を活性化させ疲れ目の予防、改善する働きがあります。

また、アントシアニンには強い抗酸化作用があり、水晶体を紫外線による酸化から守り白内障を予防し、喫煙、栄養不足、紫外線などが原因で視神経が傷付き起きやすくなる緑内障の予防効果もあると言われています。

活性酸素の生成を抑制することによって、肝機能の向上、血圧の抑制などの作用があり、動脈効果など生活習慣病のリスクを低下させると期待されています。

アントシアニンは熱、酸素、光などの影響を受けて退色や変色しやすいですが、合成着色料に比べ安全性が高く自然な色合いを持つため、しそ葉による梅漬け、赤ワイン、ベリー類のジャムなど加工食品の着色に利用されています。

アントシアニンを多く含む食品

アントシアニンは、ブルーベリー、ビルベリー、ぶどう、なす、赤キャベツ、赤じそ、紫芋などに多く含まれます。

果実類の多くは果皮や果肉にアントシアニンを含みますが、ベリー類やぶどう類を除く果実類でアントシアニンを含むものには次のようなものがあります。
リンゴ、サクランボ、すもも、桃、マンゴー など

アントシアニンの摂取と食べ合わせ

アントシアニンは水に溶けやすいため、吸収されやすく短時間に効果が出ます。しかし、効果が長続きしないため、少しずつでも毎日継続してこまめに摂取するのが効果的です。

アントシアニンは紫外線から目を守るルテインと組み合わせて摂ると相乗効果が高くなるとされています。ルテインは緑黄色野菜に多く含まれるので、野菜と果物をバランス良く摂取すると効果的です。

関連リンク: ルテイン

毎日、継続して摂取するのが難しい場合はサプリメントで補い効率よく摂取するようにしましょう。

アントシアニンの過剰症、欠乏症

アントシアニンの過剰症、欠乏症は報告されていませんが、サプリメントなどから摂取する際は1日の摂取量を守るようにしましょう。

アントシアニンの関連キーワード

アントシアニンの食品加工利用

ぶどう

ぶどうは生食、ジュースやジャムなどに加工される他、半分以上がワイン醸造に用いられます。

赤ワイン中のポリフェノールは白ワインと比べて多く含まれますが、それは果皮組織や種子ごと発酵させることが起因しています。

赤ワインは果皮のアントシアニンに由来しており、熟成中に酸化することによる変化を起こして色調は赤色から落ち着いた深みのあるワインレッドとなります。

なす

ナス果皮の紫紺色には約4種類のアントシアニンが含まれています。そのうちナスニンは約90%の割合を占めます。

また、昔からナス漬けに古釘や焼ミョーバンを添加してなす漬けを鮮やかな青色に安定させることが行われています。 これはマグネシウムや鉄と、ナスニンが結合して「メタロアントシアニン」を生成するためです。

赤キャベツ

赤キャベツ中に含まれているアントシアニンは12種類ほどあり、耐熱、耐光性が良く、天然着色料として飲料、菓子、ゼリー、漬物などに利用されています。






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ライフミール栄養士
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編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。