【調理学基礎⑤】正しい調理のための準備(計量と洗い方)
美味しく料理を作るためには、材料を正しく準備をすることが大切です。今回は、正しい調理のために欠かせない「計量」と食材ごとの「洗い方」について解説します。
- 1.調理の目的とは?
- 2.人の味覚とおいしさの感じ方
- 3.調味料の「さしすせそ」を押さえよう!
- 4.調味料の使い分けのコツ
- 5.正しい調理のための準備(計量と洗い方)
- 6.正しい調理のための準備(下処理)
- 7.野菜の切り方をマスターしよう!
- 8.食材の切り方をマスターしよう!
- 9.加熱調理の基本をマスターしよう!(鍋類)
- 10.加熱調理の基本をマスターしよう!(火力調整)
- 11.献立の組み立て方をマスターしよう!
- 12.食事をもっと楽しむための盛り付けと工夫
今さら聞けない!?「重量」と「容量」の違い
レシピの材料欄を見ると、“大さじ” や “小さじ”、“g”などのさまざまな単位で食材の量が示されていますよね。ここで注意すべきなのが「重量」と「容量」の違いです。
重量は、gなどの重さを表したもの。これはお菓子などの細かい計量が必要なものに多く使われる表記で、調理のブレを防ぐためにもスケールを使って計量を行う必要があります。
容量は、大さじや小さじ、そして計量カップを用いたもの。調味料や液体はほとんどがこの表記になっていますよね。
調味料の小さじ・大さじあたりの重量(一部)
調味料名 | 重量 | |
---|---|---|
小さじ (5ml) | 大さじ (15ml) | |
水・酢・酒 | 5g | 15g |
しょうゆ・みりん・みそ・塩 | 6g | 18g |
グラニュー糖 | 4g | 12g |
上白糖 | 3g | 9g |
油 | 4g | 12g |
調味料の「重量」と「容量」を知っておくと便利
手元にスケールがない時、また反対に大さじや小さじ、計量カップがない時に便利なのが、よく使う調味料の「重量」と「容量」をある程度知っておくこと。
最近のレシピは2人分の表記が多くなっていますから、大人数分を作りたい時や道具に限りがある時、計量の時間を短縮できて便利なのです。日常的に料理をする方は、覚えておいて損はありませんよ!
水洗いして良いものと悪いもの
計量が終わったら、次に食材の汚れを落としましょう。
基本的にはしっかりと汚れを落とすことが原則ですが、栄養成分の中には洗いすぎによって水中に流れ出てしまうものもあるので、洗い方を知っておくことも重要です。
例えば、野菜や果物は農薬が表面に付着している場合があるため、しっかりと水洗いをする必要がありますが、きのこ類はうま味が水分中に流出しやすいため、手早く水で洗います。
最近はスーパーなどに陳列されているものはすでに洗浄されているものも多いので、軽く表面をペーパーで拭う程度でも大丈夫な場合もあります。
その他、加工によって洗い方が異なるものもあります。魚は丸のままであったら流水で洗い、しっかりと全体を冷水で洗う必要があるのですが、切り身の場合には洗う必要はありません。
どうしても面倒になってしまいがちな洗う作業ですが、その後の料理の美味しさに影響があることもありますので、最初の準備こそ丁寧に行ってみてください。
今回は、正しい調理のための準備として「計量」と「洗い方」について解説しました。次回はさらに一歩進み、食品の戻し方や下処理の方法を解説します。
- 1.調理の目的とは?
- 2.人の味覚とおいしさの感じ方
- 3.調味料の「さしすせそ」を押さえよう!
- 4.調味料の使い分けのコツ
- 5.正しい調理のための準備(計量と洗い方)
- 6.正しい調理のための準備(下処理)
- 7.野菜の切り方をマスターしよう!
- 8.食材の切り方をマスターしよう!
- 9.加熱調理の基本をマスターしよう!(鍋類)
- 10.加熱調理の基本をマスターしよう!(火力調整)
- 11.献立の組み立て方をマスターしよう!
- 12.食事をもっと楽しむための盛り付けと工夫