【男性ダイエット②】飲み会続きでもダイエット!賢いお酒との付き合い方

働き盛りの男性のダイエットの障害となるものの代表格といえば「飲み会」。仕事上の付き合いなどでどうしても飲み会が外せない!そんな人は、お酒と賢く付き合いながらダイエットを成功させましょう!

【男性ダイエット②】飲み会続きでもダイエット!賢いお酒との付き合い方

アルコールの適量を知ろう

まず始めに、アルコール飲料の一日の適量を知ることから始めましょう。一般的にアルコールは「嗜好品」に分類されるものです。

嗜好品は生命維持になくてはならないものではなく、生活をより楽しむために取り入れるもの。健康を損ねるほど摂取するものではない、という意識を持ちましょう。

アルコール飲料は、お菓子などの間食と合わせて約200kcal程度のエネルギー量にとどめるとよいとされています。また、アルコールの重量ならば20g程度の摂取に留めておくのが理想とされています。

【アルコール20gでの各種酒類の量(一部)】

種類 エネルギー(kcal) 糖質(g)
ビール500ml(中ビン1本程度)20015.6
日本酒140ml(1合程度)1727.8
ワイン200ml(グラス2杯)1464.0
焼酎100ml(半合程度)1460
ウイスキー60ml(ダブル1杯程度)1420


「醸造酒」と「蒸留酒」

上記の図は1日の適正量としての量ですが、中にはその量の少なさに驚く方も多いかもしれませんね。

一杯目はビール、その後はできるだけこの図の範囲の量に留まるよう、水割りやお湯割り、ソーダ割りなどでかさを増し、満腹感を得やすくする工夫を行ってみてください。

ダイエット向きなお酒は「蒸留酒」

その他、上図で注目すべき点としては、糖質(g)が入っているものと入っていないものがある、という点です。

ビール・日本酒・ワインなどは穀類などの原料を発酵させた「醸造酒」、焼酎・ウイスキーは発酵した液体を加熱することで得られたアルコールを濃縮して作った「蒸留酒」です。

一般的にダイエット向きなお酒は蒸留酒といわれています。糖質が含まれていないということに加え、蒸留酒はアルコール度数の高いものが多いので全体的な量を抑えられるといったことがその理由として考えられています。

また、お酒を飲んだら同量の水分を摂取することも、お酒の量をセーブするのに効果的な工夫です。

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糖質の種類と効果

肝機能アップに効果的なおつまみを一品は取り入れて

アルコールを摂取すると、体は食事から摂取した栄養素の処理を後回しにし、アルコールの処理を優先して行います。そのため体に必要な栄養素が正しく摂取できず、疲労の回復が遅れてしまうことがあるのです。

ダイエット中はただでさえ精神的にも体力的にも負担がかかっているもの。おつまみには肝臓のはたらきを助ける食材をチョイスしましょう。

脂質が少なくタンパク質が含まれている大豆製品や鶏のささみ、その他肝機能を高めるタウリンが含まれる魚介類はおすすめ。


さらに、アルコールの処理のために失われがちなビタミンの摂取も欠かせません。特に不足しやすいビタミンB1は意識して摂ると良いので、ビタミンB1が含まれる豚肉や玄米を食べるのもおすすめです。もちろん豚肉の部位は脂質控えめの部分にするとダイエット向きです。

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脂質について詳しく
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タウリンの栄養効果
ビタミンB1の栄養効果

シメのラーメンは血糖値の低下によるもの

飲み会の後に無性に食べたくなるものといえば、やはりラーメンではないでしょうか。これには諸説ありますが、アルコールの処理のために肝臓のエネルギーとして使われるのが「糖」です。

糖が使われると体内の血糖値が低下するので、手っ取り早くエネルギーになる炭水化物や脂質が含まれる食品を体が欲する、というメカニズムによるものです。

血糖値低下への対策としてはお酒の量を適量にすることがまず一つ。肝臓を過剰に働かせないということですね。

それともう一つは、ラーメン以外の糖質源となるものを摂取すること。前述の玄米を使ったおにぎりはビタミンB1も摂取できるのでおすすめ。ラーメンを食べてしまうよりも、よほどエネルギーを抑えてお腹を満たすことができます!

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今回は、飲み会の際の工夫として、「お酒の適量」「お酒の種類」「肝機能アップのおつまみ」「シメのラーメン対策」をご紹介しました。もちろん、飲み会の頻度がそこまで高くないのであれば、前後の食事に気を付けて思いっきり楽しんでしまうのも手の一つです。

メリハリを付けて楽しいひと時を過ごすのも、心の健康のためには大切です。飲み会の頻度が高いならば今回ご紹介した工夫を取り入れて、賢く乗り切りってダイエットを成功させましょう!



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ライフミール栄養士
ライフミール栄養士

編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。