2016年10月6日更新

タウリンの効果と摂取上の注意点について

タウリンは含硫アミノ酸の一種で私たちの体の中では肝臓、筋肉、脳、網膜、心臓などに多く含まれています。

胆汁の分泌を促進して血中コレステロール値を低下させ、脳内では神経伝達物質として作用し、交感神経を抑制して高血圧を改善します。食品中では、牡蠣などの貝類、イカやタコなど魚介類に多く含まれ、肉類が中心となったり食生活が不規則な現代人は不足しがちな成分です。

タウリンの性質と働き

タウリンは成分の中に硫黄を有する含硫アミノ酸の一種で、主に肝臓においてメチオニンやシステインから生合成される成分です。

私たちの体には体重の約0.1%のタウリンがあり、肝臓、筋肉、脳、心臓などに高濃度で含まれ、生体中のほとんどすべての組織に存在していることから生命の維持に必要不可欠な成分とされています。

肝臓から分泌される胆汁酸にはコレステロールを排出させる働きがあります。タウリンは胆汁酸と結びつく性質があり、タウリンを摂取すると胆汁酸の必要量が増え血中コレステロール値を下げる効果があります。血栓を防ぎ動脈硬化の予防につながります。

交感神経は、刺激やストレスによって血管を収縮させ血圧を上昇させます。タウリンは交感神経を抑制する作用があり、食塩由来の高血圧の症状を改善し、高血圧によっておこる脳卒中や心臓病の予防につながります。

また、視力の回復、インスリン分泌促進、母乳中にも多く含まれるため乳児の発達に関わるなど、様々な効果を持っていると考えられています。

タウリンは体内の必要なところで働き、不要なところでは何も働かず、必要以上に摂りすぎても尿となって排泄されるという特徴を持っています。

タウリンを多く含む食品

タウリンは人間の体内でも作り出すことができますが、必要量には足りないため食品から摂取する必要があります。

主に魚介類に多く含まれ、可食部100gあたり、牡蠣1130mg、やりいか770mg、まだこ870mg、ホタテ1010mg含まれていますが、コレステロールやプリン体が多く含まれている食品もあるので食べ過ぎには注意しましょう。

タウリンの摂取と食べ合わせ

タウリンの摂取量は特に定められていません。

うっ血性心不全の治療や急性肝炎の治療には1日2~6gを数回に分けて摂取することがあります。

タウリンは熱や調理によってその性質が失われることはありませんが、水溶性で水に溶けやすいので、塩分を控えて薄味を心がけ、煮汁やスープに溶けだしたものを一緒に摂取するようにしましょう。

タウリンの過剰症、欠乏症

体内に取込まれたタウリンは、各組織における代謝などに利用されます。必要以上に摂りすぎたタウリンは尿中に排泄され、臓器における含有量は一定の値を維持するため、過剰になることはないと考えられます。

サプリメント等を利用する場合は極端に摂りすぎることがないようにし、食品から摂取する場合はコレステロールやプリン体の摂りすぎにならないように注意しましょう。


タウリンは肝臓のサポートをする役割を持つため、タウリンが不足すると肝臓の働きが弱くなる可能性があります。肉類や加工品が中心になるなど偏った食生活にならないように注意し、魚介類もしっかり摂るようにしましょう。

タウリンの関連キーワード

合成タウリンと天然タウリン

化学的に合成されたものは医薬品のタウリンとして主に医薬部外品のドリンク剤などに使用されています。

天然のタウリンは魚類やほ乳類の臓器や肉より水で抽出し精製して得られたもので食品添加物として使用され、「タウリン(抽出物)」と記載されています。

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ライフミール栄養士
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編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。