【ダイエット基礎⑩】ダイエットをより手軽に行うためのポイント!(最終回)

今回はダイエット基礎の最終回として、ダイエットビギナーの方にぜひお試しいただきたいポイントを集めました。ダイエットを難しく捉えるのではなく、まずは手軽に今回ご紹介する方法から始めてみてはいかがでしょうか。

【ダイエット基礎⑩】ダイエットをより手軽に行うためのポイント!

ダイエットのファーストステップは「引き算」ではなく「足し算」で

ダイエットビギナーの方に多いのが、今の食事の中から食べている物を減らすことによってエネルギーを制限するというパターン。

初めのうちは摂取エネルギーがマイナスになるので体重が減るなど変化も多くみられるのですが、ただ食事量を減らしているだけのダイエットを継続していくと、以前のコラムでも説明したように体が「省エネ」状態の体に。

だんだんと体重の変化も少なくなっていくと精神的にも負担が大きくなってしまい、結果として反動で暴飲・暴食に走り、リバウンドにつながってしまうことがあるのです。


食事は量ではなく質が何よりも重要です。また、栄養素はそのもの一つずつで作用するのではなく、いくつもの種類が相互に働くことで体の機能を正常に保ってくれているのです。

ダイエットの最初の一歩目は、まず“栄養素を満たす”というポイントを頭に入れ、今の食事から「引き算」をするのではなく「足し算」で足りない栄養素を補うようにしましょう。

例えば、パスタやパンなどの炭水化物中心の一品料理が多い場合には、不足しがちなビタミン・ミネラル源となる野菜や果物、タンパク質源となる肉・魚・卵・大豆製品をサラダや副菜などから補ってみることから始めてみると、ストレスを感じることなくダイエットを進めていくことができます。

<関連ページ>
ビタミンについて
ミネラルについて
タンパク質の種類と効果

「足し算」メニューから食事をスタートさせてみよう

次のポイントは食べる順番です。先ほどの内容で自分の食事パターンの中で不足している栄養素を補うためにプラスしたメニューがありますよね。

ダイエットの際には、この「足し算」メニューから食べ始めてみることがおすすめ。

現代人に不足している食材はだいたいが野菜やタンパク質源となる食材で、実はこれらを食事の最初に食べることで血糖値をゆるやかに上昇・下降させ、食後に空腹感を感じにくくさせてくれるのです。

また、忙(せわ)しなく食事を行っている人は普段よりも時間をかけるように心がけるだけでも食事の満足度は格段に変化します。

ダイエットでの失敗の調整は1週間で行う意識を持とう

次のポイントが、ダイエットの食事は1日ごとに調整するのではなく、1週間単位で調整する意識を持つことです。

ダイエットに失敗してしまう人の多くは1日の暴飲・暴食を気にしすぎてしまい、三日坊主のうちにダイエットを諦めてしまうということ。

体調の良し悪しや気持ちはその時々によっても異なりますし、食べたいものもその日によって変わるもの。一生ツラい思いをしてダイエットを続けるよりも、ひと時でもリラックスした気持ちで好きなものを食べた方が、心のゆとりにもつながります。

ダイエットは一生続けていかなければならず、一時で終わらせて良いものではありません。自分にとって長く続けられる方法は何かを考えて、ダイエットを行うことが大切です。


いかがでしたか。ダイエット基礎では、ダイエットの基本中の基本について解説してきました。栄養学的なことももちろんですが、ダイエットを成功させるために最も重要なのは、ダイエットをやり遂げたいと強く思うことなのです。

自分にとって行うべきなのかそうでないのか、しっかりと目標を持って地道に続けていけば、必ず結果は現れます。ダイエットに二の足を踏んでいる人は、ぜひ一緒に頑張ってみましょう!







この記事を書いた人
ライフミール栄養士
ライフミール栄養士

編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。