ダイエットを成功に向けた行動変容!④「実行期(後期)」〜「維持期」
今回は「行動変容」シリーズの最終回です。自分の理想とするライフスタイルを定着させるための、実行期の後期から維持期に向けての働きかけを解説します。
“逆戻り” は誰でもあり得ること!
現在まで説明してきた行動変容ステージモデルですが、無関心期から維持期に向けて、必ずしも順調に進むわけではありません。
一般的に維持期にまで到達した場合には“逆戻り”することはないといわれていますが、それでも何らかの変化が生活にあった場合には前段階のステージに戻ってしまったり、また行動を中止してしまうこともあり得ます。
そんな時には一度小休憩をとり、再度新しい方法を試してみるなど、持続可能な方法を探っていくことが大切。
自分を追い込みすぎず、心も健康を目指すことが重要なのです。逆戻りは誰にでもあり得るということを踏まえて、実行期の後期からの働きかけを取り入れてみてくださいね。
<表1> 行動変容ステージモデル
無関心期 | 6ヵ月以内に行動を変えようと思っていない |
---|---|
関心期 | 6ヵ月以内に行動を変えようと思っている |
準備期 | 1ヵ月以内に行動を変えようと思っている |
実行期 | 行動を変えて6ヵ月未満である |
維持期 | 行動を変えて6か月以上である |
ステージごとの働きかけ 実行期(後期)
この時期になってくると健康的な生活が板につきはじめ、体型の変化も見られてモチベーションもかなり上がっているはず。
ダイエットのために生活習慣を変えることも苦ではなくなっている可能性が高い実行期の後期には、不健康な行動を健康的な行動に置き換える「行動置換」にトライ。
例えば、今まではストレスが蓄積してしまった時の解消法として食事や飲酒を選んでいたところを、ダイエットや健康、美容などに有効な行動に変えるといったことです。
普段はできないアクティブな運動(キックボクシングやアウトドアなど)や、美容室での特別なトリートメント、女性の場合はネイルアートなども考えられますね。
その他にも様々な内容が考えられますが、心と体の双方が豊かになるストレス解消法をいくつか持っておくと良いでしょう。
ステージごとの働きかけ 維持期
頑張っている自分にご褒美を
そして、努力をしている自分に対するご褒美を用意しておくことも大切。日々生きていくのに楽しみがなければモチベーションは維持できません。
がんばって運動を続けている自分、ヘルシーな食生活を続けている自分を労ってあげましょう。
このご褒美も、先ほどのストレス解消と同様に自分が心地よくいられるものを選ぶことが大切です。
もちろん、上質な食材やお酒をゆっくりと味わいながら食べてみるなど、節度ある場合は飲食でもOKです。
努力して続けた行動はいつか習慣になる!
「今の体型やライフスタイルを手放したくない!」そう強く思えば思うほど、努力して続けてきた行動がいつか習慣になります。
始めはもちろん慣れないので辛い思いをすることもあるかもしれませんが、美しい生活を行っている人も同じ人間です。
ダイエットが上手くいかない、何度も失敗を経験している。そんな方は、人の心のメカニズムを活用して、賢くダイエットを行ってみませんか?
まとめ
「行動変容」シリーズ、いかがでしたでしょうか。無関心期から維持期までを考えると、とても長い道のりに感じてしまう人もいるかもしれません。
ですが、今までの失敗を考えるとどうでしょうか?失敗して悔やんだ時間の方が長い、そう思う人は少なくないはずです。
短い期間で自分を変えるのではなく、確実に定着させるためのダイエットを、今こそ始めてみてくださいね!