ダイエットを成功に向けた行動変容!③「準備期」と「実行期(前期)」

今回は「行動変容」シリーズの第3回として、「準備期」と「実行期(前期)」のステージについて解説します。ダイエットを習慣化して、リバウンド知らずのライフスタイルを確立しましょう。

ダイエットを成功に向けた行動変容!③「準備期」と「実行期(前期)」

「準備期」まで来たらあとはもう少し!

前回は、小さな目標を立ててみたり、自分の趣味・嗜好と関連付けた工夫を探してみる、といった「関心期」に必要な働きかけについて解説しました。

今回は、いよいよ実行の前段階である「準備期」と、行動を変えた直後の「実行期」の働きかけについて説明していきます。

<表1> 行動変容ステージモデル

無関心期 6ヵ月以内に行動を変えようと思っていない
関心期 6ヵ月以内に行動を変えようと思っている
準備期 1ヵ月以内に行動を変えようと思っている
実行期 行動を変えて6ヵ月未満である
維持期 行動を変えて6か月以上である


ステージごとの働きかけ 準備期

準備期は、関心期で立てた小さな目標をいよいよ実行するタイミングです。

そしてこの時期は、目標を着実にクリアしていき、自分には「できる!」という自信を身に着けることが何よりも大切です。関心期の目標を少しずつ実行し、「できる!」を積み重ねていきましょう。

実行にあたっては、事前に周囲の人に宣言して目標を習慣化していくのもおすすめ。目に見えて継続しているのがわかるよう、手帳やカレンダーにシールを貼ったり、アプリなどに記録をしていくのも良いですね。


無理せず続けられることからコツコツと、がポイントとなります。

前回にもお伝えしたような、おやつをなくすのではなく量を減らしたり、忙しくて運動をする暇がない人は通勤時を利用して駅のエスカレーターを階段にする、というようなことからでもOKですので、コツコツと続けていきましょう。

行動の変化も成果の一つ!

ここで覚えていただきたいことが、ダイエットの挫折の多くは、行動を変えても結果がすぐに出ないという諦めによるものということ。

自分にはできない…という自信の喪失によってダイエットのモチベーションがどんどん低下してしまうのですね。

このようなときに、ぜひ心がけて欲しいのは、体重やボディサイズの減少だけを見つめるのではなく、その他の「行動の変化」にも注目してみるという点です。


開始当初は体重やボディサイズの変化も見えやすいものですが、時が経つにつれて変化もわずかなものに “必ず” なっていきます。

自分そのものの変化を見落とさず、目標の数々をクリアしている自分をまず褒めてあげてください。

体重を減らすことも行動を変えることも、どちらも成果として認めるべきものなのですから!

ステージごとの働きかけ 実行期(前期)

実行期は、準備期でこなし始めてきた小さな目標を集約し、より健康的で理想的なスタイルを維持できるような生活に近付けるように目標をブラッシュアップしていく段階です。

小さな目標を達成し続けていくと同時に正しく自分の成果を受け止められると、自信がついてモチベーションが維持しやすくなります。すると、「もう少しできるかも?」と感じるタイミングがやってくるのです。


例えば間食の量を3個から2個にしたとしましょう。人は、ダイエットの目的が明確で、さらに自分の行動を変えられた、という自信がついてくると、時には1個でも大丈夫かも?と感じるようになりやすいのです。

この目標のステップアップを続けていくことで、最終的には「間食は1日に100kcal程度」という正しい食生活に導いていくことができます。

さらに、よりダイエットを成功させやすいような環境作りも重要です。小さな目標を積み重ねてきたこの時期ならば、スポーツジムなどに入会するのは良いタイミングですね。運動をしている人やスタイルの良い人を見るのも良い刺激になるでしょう。

今回は準備期と、実行期①として実行期の初期に効果的な働きかけをご紹介しました。次回はいよいよ最終回として、実行期の後期から維持期に向けての働きかけを解説します!




この記事を書いた人
ライフミール栄養士
ライフミール栄養士

編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。