小暑(二十四節気):2017年7月7日〜7月22日
徐々に梅雨開けの便りが聞こえ、日に日に暑さが強くなっていく時期です。暑中見舞いを出し始める頃で、立秋までの間に出す時候の挨拶です。本格的な暑さに備えて、スタミナをつけて夏バテ知らずの体作りをしましょう。
初候
温風至:おんぷう(あつかぜ)いたる
熱い風が吹き始め、蒸し暑さを感じる頃。温風は夏の気象現象であるフェーン現象のことだと言われています。湿った空気が山の斜面を越え、乾いた温かい風となって吹き下ろし、付近の気温を上げることを言います。
次候
蓮始開:はすはじめてひらく
蓮の花が開き始める時期です。夏の夜明けとともにつぼみを開き、2日目には香りを放ちながら満開となりますが、4日目には散ってしまいます。泥の中から美しい花を咲かせることから、極楽浄土にふさわしい花とされています。
末候
鷹乃学習:たかすなわちがくしゅうす
鷹の幼鳥が飛び立ち、獲物を捕まえる練習をする頃です。鷹は鋭い爪とくちばしで、時には自分よりも大きい動物さえも狩るハンターです。現在でも野生の鷹は存在しますが、生態系のバランスが崩れ、年々少なくなっているそうです。
小暑(しょうしょ):旬な食材
枝豆
枝豆は緑黄色野菜に属しますが、イソフラボンも多く含みます。イソフラボンは、更年期障害の改善や骨粗鬆症を予防をします。
さらに、枝豆に多く含まれるビタミンB1は疲労回復に効果があり、鉄分や葉酸が豊富なため妊娠中の女性にお勧めです。
また、必須アミノ酸の一種であるメチオニンは、ビタミンB1やビタミンCとともにアルコールの分解を促すため、二日酔いや飲み過ぎによいとされています。
<関連ページ>
・イソフラボンの栄養効果
・ビタミンB1の栄養効果
・鉄の栄養効果
・葉酸の栄養効果
・メチオニンの栄養効果
・ビタミンCの栄養効果
とうもろこし
とうもろこしを主食にする国があるように、主成分は炭水化物で、脳や体を動かすためのエネルギーとなります。体内で生成することが出来ない必須脂肪酸であるリノール酸を含み、中性脂肪や血中コレステロールを抑える働きがあります。
また、粒の皮には食物繊維のセルロースが含まれ、腸内環境を整え、排出を促す働きがあるため便秘予防になります。
<関連ページ>
・糖質(炭水化物)の種類と効果
・リノール酸の栄養効果
・コレステロールについて詳しく
・セルロースの栄養効果
モロヘイヤ
野菜の王様と言われるモロヘイヤは栄養価が高く、疲労回復に効果のあるビタミンB1やB2、免疫力を高めるβカロテン、抵抗力を高めるビタミンCのほか、カルシウムやマグネシウムなども多く含まれ、活性酵素の働きを抑える抗酸化作用をもちます。
<関連ページ>
・ビタミンB1の栄養効果
・ビタミンB2の栄養効果
・βカロテンの栄養効果
・カルシウムの栄養効果
・マグネシウムの栄養効果
・食物繊維の種類と効果
桃
主成分は果糖で、体内ですぐにエネルギーとなります。エネルギーを作る際に助けとなるナイアシンも含むため、疲労回復に効果があります。また、抗酸化作用のあるビタミンEを多く含み、老化予防や血行の改善をする働きがあります。
水溶性食物繊維のペクチンを含むため、コレステロールを下げ、便秘や下痢を解消します。
<関連ページ>
・ナイアシンの栄養効果
・ビタミンEの栄養効果
・ペクチンの栄養効果
・食物繊維の種類と効果
しじみ
体内で合成することが出来ない必須アミノ酸のバランスを数値化した、アミノ酸スコアが100と良質なタンパク質です。
アミノ酸の一種でもあるメチオニンは肝臓の代謝を促進し、アラニンはアルコールの代謝を促すため、二日酔いの改善に効果があります。
非必須アミノ酸であるオルニチンが多く含まれ、肝機能を高めたり、疲労回復に効果があります。また、鉄やビタミンB12を含むため、貧血を防ぎます。
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・タンパク質について詳しく
・メチオニンの栄養効果
・フェニルアラニンの栄養効果
・オルニチンの栄養効果
・鉄の栄養効果
・ビタミンB12の栄養効果
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