白露(9月7日〜9月22日)の季節に食べたい旬な食材をご紹介

二十四節気の1つ「白露」は、2017年9月7日〜22日です。この季節は、日中の暑さは続きますが、朝夕は冷たい空気を感じられ、日が沈むのが早まります。また、秋雨前線が出現することで、不安定な天気が続き「秋の長雨」が始まります。

白露(はくろ)の七十二候

初候

草露白:そうろう(くさのつゆ)しろし
早朝、草花の露が降りて白くみえる頃。露は、夜に地面の表面温度が放射冷却で下がることで水蒸気が水滴となり発生します。露は気温が下がっている証でもあり、朝晩は肌寒く感じる日もでてきます。

次候

鶺鴒鳴:せきれいなく
鶺鴒が鳴き始める時期。水辺にいることが多いため町中で見かけることは少ない鳥です。長い尾を上下に振る仕草が地面を叩いているように見えることから「庭叩き」と呼ばれることもあります。

末候

玄鳥去:げんちょう(つばめ)さる
春にやってきたツバメが南の国へ旅立つ頃です。春に日本に来ると、軒先などに巣を作り、ヒナがかえるとエサを運び夏の子育てを終えます。少数ですが日本に残る「越冬ツバメ」もいるそうです。

白露(はくろ):旬な食材は?

さつまいも

さつまいものビタミンCは、でんぷんによってガードされているため熱で壊れにくい特徴があります。抗酸化作用のあるビタミンEやβカロテンの相乗効果もあり、シミやそばかすの予防など美肌効果があります。また、不溶性食物繊維のセルロースは腸を刺激し、ヤラピンは腸の蠕動運動を促進するため、便秘解消の効果があります。

多く含まれる栄養素:食物繊維 | ビタミンC | ビタミンE | βカロテン

松茸

松茸の芳醇な香りはマツタケオールと桂皮酸メチルという成分によるものです。これらは、食欲増進作用があり、さらに消化吸収を促す働きやガンの予防効果があります。

きのこ類の中でも食物繊維が多く、腸を刺激するため便秘解消やコレステロールの低下にも作用するとされています。ビタミンDも豊富に含まれ、骨粗鬆症の予防や免疫力アップに効果があります。

多く含まれる栄養素:食物繊維 | ビタミンD | 便秘の食事対策

秋刀魚(サンマ)

必須脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)は血液をサラサラにする作用があり心筋梗塞の予防に効果があります。

DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳の神経を活性化し、老化防止や学習能力を高める働きがあります。わたには、粘膜や皮膚を健康に保つ働きのあるビタミンAや貧血予防となる鉄分を多く含みます。

多く含まれる栄養素:ビタミンA | 鉄分 | 貧血の食事対策 | DHA、EPA(必須脂肪酸)

無花果(いちじく)

不老長寿の果物と言われ栄養価の高い果物です。水溶性食物繊維であるペクチンを多く含み、腸内環境を整え便秘予防や改善の効果があります。

ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれ、抗酸化作用によりアンチエイジングや生活習慣病の予防をする働きがあります。また、カリウムを多く含むためむくみの改善や高血圧予防効果があります。

多く含まれる栄養素: アントシアニン | カリウム | むくまないための食事

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旬の食材を食べた方が良い理由

処暑(二十四節気):2017年8月23日〜9月6日



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編集部

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