今日8月7日は立秋!この季節を感じる旬な食材をご紹介します

今日から季節は「立秋」です。暑い日が続きますが、徐々に秋の気配が感じられる頃です。空も少しずつ高くなり、秋空の雲であるいわし雲やうろこ雲が見られるようになります。時候の挨拶も「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に変わります。

初候

涼風至:りょうふう(すずかぜ)いたる
涼しい風が立ち始める頃。日中はまだ暑さが厳しいですが、朝晩の風は秋の気配を感じられます。夜にはコオロギが鳴く声も聞こえ始め、季節が徐々に秋へと近づいていきます。



次候

寒蝉鳴:ひぐらしなく
ひぐらしが鳴く時期です。日の出前や日の入り後の薄暗い時間、特に夕暮れに鳴くことから「日暮し」と呼ばれるようになったそうです。「カナカナカナ…」という鳴き声は他の蝉とは異なり、どこか儚く夏の終わりを告げているようです。



末候

蒙霧升降:もうむしょうご(ふかきりまとう)
深い霧がたちこめる頃。霧は、空気が冷やされることで、水蒸気が凝結し微小な水滴となって漂っている状態を言います。朝夕に水辺にたちこめる深い霧はひんやりとしていて秋の訪れを感じます。



立秋(りっしゅう):旬な食材

パプリカ

赤やオレンジ、黄色など様々な色のパプリカがありますが8種類もの色があります。βカロテンやビタミンCが豊富で、老化防止や美肌効果があります。さらに、ビタミンPと呼ばれるポリフェノールの一種が含まれるのが特徴です。

ビタミンPはビタミンCを酸化や熱から守り働きを安定してくれます。βカロテンを効率よく摂取するためにも油で炒めるといいでしょう。

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βカロテンの栄養効果
ビタミンCの栄養効果
ビタミンP(ビタミン様物質)の種類と効果
ポリフェノールの種類と栄養

冬瓜(とうがん)

冬瓜のほとんどは水分で、暑い夏に身体を冷やしてくれます。また、カリウムを含むため、汗とともに流れてしまったカリウムの補給や、むくみの解消、高血圧の予防に効果があります。

さらに、ビタミンCを含むため、シミやそばかすの予防や美白効果、風邪の予防効果があります。

また、夏野菜なのに冬瓜と呼ばれる理由は、保存性が高く、昔は夏に収穫したものを、風通しのよい暗い場所に置いておき、冬の保存食としていたところから名付けられたと言われています。

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カリウムの栄養効果
ビタミンCの栄養効果
風邪予防の食事対策

みょうが

薬味野菜であるみょうがの爽やかな香りはアルファピネンという成分によるものです。食欲を増進させる作用や、胃の働きを活発にして消化を促進させるため、夏バテ予防にはピッタリの食材です。

その他、鎮痛作用の持つゲラニオールや抗菌作用のあるカンフェンを含み、漢方薬として用いられることもあります。

生姜(しょうが)

この時期に出回る赤い茎がついているものは「新しょうが」と呼ばれ、黄色いしょうが(ひね生姜)の上に生える新しい根の部分です。収穫後すぐに出荷され、繊維が柔らかく水分が多いため辛味が少ないのが特徴です。

甘酢漬けにして食べることが多く、お寿司の「がり」として使われます。香り成分であるジンゲロールは殺菌作用や胃の調子をととのえる作用が、ショウガオールには血液の流れを促進し身体を温める効果があります。

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新生姜について詳しく

梨(なし)

90%ほどが水分で、カリウムを含み夏場の水分補給として食べられてきました。

糖分の一種であるソルビトールは腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し、リグニンという食物繊維を含むため便秘に効果があります。東洋医学では、解熱作用やのどの痛みがある際に用いられています。アスパラギン酸を含むため疲労回復に効果があります。

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水について詳しく
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ライフミール栄養士
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編集部

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