処暑(8月23日〜9月6日)の季節に食べたい旬な食材をご紹介!

8月23日〜9月6日は、二十四節気の1つで「処暑(しょしょ)」の季節。「処」という文字には止む、止まるなどの意味があり、暑さがおさまる頃です。 処暑の季節では、熱帯夜も減り朝晩は秋の気配を思わせる涼しい風が吹き始めます。この時期は台風が多く、台風特異日とも言われています。

処暑(しょしょ)の七十二候

初候

綿柎開:めんぷ(わたのはなしべ)ひらく
柎(はなしべ)とは、花のガクのことで、綿を包むガクが開き始める頃です。果実が成熟し、綿花となり収穫されるのは晩秋です。綿花を紡ぐことで木綿や糸が作られ、種子は綿実油として食用油になります。

次候

天地始粛:てんちはじめてしゅくす(さむし)
ようやく暑さが弱まる頃という意味です。朝晩は涼しくなりますが、日中はまだ厳しい暑さが続きます。梅雨前線が現れ、冷たい空気が運ばれてきます。

末候

禾乃登:こくものすなわちみのる
稲穂が徐々に黄金色に色づきはじめ、稲穂の先が重くなり頭が垂れてくる時期です。「禾」は稲や麦、粟などを総称した言葉です。この時期は台風が多く、風を鎮め豊作を祈るお祭りが各地で行われます。

処暑(しょしょ):旬な食材は?

ししとう

βカロテンやビタミンCを多く含むため、風邪予防や疲労回復、老化防止に効果があります。ビタミンPと呼ばれるポリフェノールの一種を含み、ビタミンCを加熱や酸化から保護する働きがあります。

加熱してもビタミンCが破壊されにくいため、油で炒めてβカロテンを効率よく摂取しましょう。また、カプサイシンはエネルギー代謝を促し脂肪を燃焼する効果があります。

多く含まれる栄養素:βカロテン | ビタミンC | カプサイシン

すだち

すだちの酸っぱい成分はクエン酸によるもので、体内の新陳代謝を促し、疲労回復に効果があります。また、ビタミンCを豊富に含みますが、熱に弱い性質があるため、絞ったり、皮をすりおろして食べるといいでしょう。

ビタミンCは、シミやシワを予防し美肌効果があるほか、風邪予防に効果があります。

多く含まれる栄養素:クエン酸 | ビタミンC | 風邪予防 | 疲労回復

栗(くり)

栗はカロリーが高いですが、脂肪が少ないのが特徴です。食物繊維が多いため腸内環境を整え、便秘解消に効果があります。また、加熱してもビタミンCが壊れにくく、しみやシワを予防する効果があります。

ポリフェノールの一種であるタンニンが渋皮に含まれ、抗酸化作用を持つためアンチエイジングや抗がん作用があります。

多く含まれる栄養素:食物繊維 | ビタミンC | タンニン(ポリフェノール)

葡萄(ぶどう)

ぶどうの主成分はブドウ糖と果糖です。これらは体内ですぐにエネルギーとして使われるため疲労回復に効果があります。皮には多くのポリフェノールを含み、眼精疲労の回復に効果のあるアントシアニンや、生活習慣病を予防するタンニンなどがあります。

種にはOPC(オリゴメリックプロアントシアニジン)という物質があり動脈硬化を防ぎ、脳の機能を高める働きがあります。

多く含まれる栄養素:糖質 | アントシアニン | タンニン(ポリフェノール)

鮭(さけ)

鮭は本来白身の魚ですが、アスタキサンチンという色素によって鮮やかな色がついています。アスタキサンチンは強い抗酸化作用を持つためアンチエイジング効果があり、さらに脂肪燃焼の促進や育毛に効果があります。

また、脳機能を高めるDHAや血中コレステロールを抑え動脈硬化を予防するEPAを豊富に含みます。

多く含まれる栄養素:アスタキサンチン | DHA、EPA(必須脂肪酸)

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旬の食材を食べた方が良い理由

立秋(二十四節気):2017年8月7日〜8月22日

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ライフミール栄養士
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編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。

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