夏至(二十四節気):2017年6月21日〜7月6日
一年で一番昼の時間が長くなり、夏が始まる時期とされています。実際には梅雨の最中で、夏を肌で感じるのはもう少し先になることが多いです。夏至の日には、大阪ではタコ、京都では水無月という和菓子、福井ではサバを食べるなど各地で風習があります。
初候
乃東枯:ないとう(なつかれくさ)かるる
冬至の頃に芽をだした夏枯草の花穂が黒ずみ枯れたようにみえる頃。夏枯草とはウツボグサのことで、紫色の花を咲かせ草地でよく見かけられます。花穂を乾燥させたものは漢方薬として用いられます。
次候
菖蒲華:あやめはなさく
アヤメが花を咲かせる頃です。菖蒲は「アヤメ」とも「ショウブ」とも読みますが、全くの別の植物です。見た目はよく似ていて見分けるのは難しく、生息している場所で判断をします。
末候
半夏生:はんげしょうず
「烏柄勺」(からすびしゃく)という薬草が生える頃。昔は半夏生に入る前に田植えを終わらせるとされていて、農家にとっては大切な目安となっていました。
夏至(げし):旬な食材
きゅうり
きゅうりの大部分は水分で身体を冷やす作用があります。青臭さの原因でもあるピラジンという成分には血液をさらさらにする効果があります。
また、先端部分に多く含まれるククルビタシンという苦味成分は、唾液や胃液の分泌を促すことで食欲を増進させる働きがあり、夏バテ予防に効果的な野菜です。
<多く含まれる栄養素>
・カリウムの栄養効果
オクラ
オクラのネバネバ成分は食物繊維であるペクチンによるものです。ペクチンは、整腸作用、コレステロールを下げることで動脈硬化や高血圧の予防、糖分の消化吸収の速度をゆるやかにして血糖値を安定させる、などの働きがあります。
<多く含まれる栄養素>
・ペクチンの栄養効果
・βカロテンの栄養効果
ピーマン
コラーゲンの生成を促し、抗酸化作用があるビタミンCを多く含みます。ビタミンCを熱から守り吸収を助けるビタミンPが含まれるため加熱しても損失しにくいのが特徴です。
肌や粘膜を保護するβカロテンをたっぷり含んでいるので、効率的に摂取するためにも油で炒めるといいでしょう
<多く含まれる栄養素>
・ビタミンCの栄養効果
・βカロテンの栄養効果
・ビタミンPについて(ページの中程にあります)
メロン
水分を多く含むため身体を冷やす作用がありますが、カリウムが豊富です。カリウムは体内の余分なナトリウムや水分排出を促す働きがあるため、むくみの解消や高血圧の予防に効果があります。
また、オキシカインという抗酸化物質を含み、ガンや老化を予防する効果があると言われています。
<多く含まれる栄養素>
・カリウムの栄養効果
蛸(タコ)
高タンパクで低カロリーな食材ですが、コレステロールが高いことから敬遠されがちでした。しかし、タコに多く含まれるタウリンは、コレステロール値を下げる働きがあることが近年発表されました。
タウリンには、肝機能の強化や脳や身体的疲労の回復に効果があります。また、ビタミンB2は、糖質や脂質の代謝を高めることから肥満を予防する働きや、タンパク質の合成を助けるため髪トラブルや肌荒れの解消に効果があります。
<多く含まれる栄養素>
・タウリンの栄養効果
・ビタミンB2の栄養効果
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