芒種(二十四節気):2017年6月5日〜6月20日
麦や稲など芒(のぎ)のある穀物の種をまく時期で昔はこの時期に田植えをしていました。主食が米である日本人にとっては大切な時期で、無事に穀物が育つように田植えのお祭りを行っている所もあります。梅雨入りをして蒸し暑さを感じるようになります。

初候
螳螂生:とうろう(かまきり)しょうず
秋に草木に産み付けられた卵からカマキリがかえる時期です。カマキリは幼虫期から捕食性が強く、獲物を狙う時に前足をあわせ祈るような姿をすることから「おがみ虫」という別名もあります。
次候
腐草為蛍:ふそう(かれたるくさ)ほたるとなる
直接的には腐った草が蒸れて蛍になるといった意味ですが、水辺で蛍が飛び交う頃を言います。蛍はオスとメスが自分の居場所を知らせるために発光し、きれいな水と水辺の土が生育には必要ですが生息域が年々少なくなっています。
末候
梅子黄:うめのみきなり
梅の実が熟して黄ばむ頃です。この時期の雨は「ばいう」と言います。梅の実が熟す頃ということから「梅雨」と呼ばれていますが、カビが生えやすい時期の雨という意味で「黴雨」と記されることもあったそうです。
芒種(ぼうしゅ):旬な食材
トマト

トマトの赤い色素はリコピンと呼ばれ、βカロテンやビタミンEより多くの抗酸化作用をもつと言われています。シミやシワの予防、老化防止、肥満予防に効果があります。
また、体内の過剰なナトリウムを排出する働きのあるカリウムや腸内の蠕動(ぜんどう)運動を促して便秘予防に効果のある食物繊維を多く含みます。
<多く含まれる栄養素>
・リコピンの栄養効果
・βカロテンの栄養効果
・ビタミンEの栄養効果
・カリウムの栄養効果
・食物繊維の種類と効果
ズッキーニ

ズッキーニには、カリウムが豊富で、体内の余分なナトリウムの排出を促す働きがあるため、むくみの解消や高血圧の予防に効果があります。また、βカロテンを多く含み、皮膚や粘膜の健康を維持したり風邪予防に効果があります。
油と一緒に摂取すると吸収率が上がるので、炒め物や揚げ物で食べるといいでしょう。疲労回復や肌荒れに効くビタミンCも豊富なので、夏バテ予防に積極的に摂取したいですね。
<多く含まれる栄養素>
・カリウムの栄養効果
・βカロテンの栄養効果
・ビタミンCの栄養効果
大葉

大葉のさわやかな香りはぺリアルデヒド成分によるものです。殺菌作用があり、刺し身など傷みやすいものにそえることで食中毒予防の効果があります。
また、この香り成分は嗅覚を刺激することで、胃液の分泌を促し食欲を増進させてくれます。βカロテンを豊富に含むので、抗酸化作用によってアンチエイジングやガン予防に効果があります。
<多く含まれる栄養素>
・βカロテンの栄養効果
梅

梅の酸味成分であるクエン酸は疲労回復効果があります。さらに、クエン酸には食欲増進作用や、胃液などの消化酵素の分泌を促し消化吸収を助ける働きがあります。
梅干しに含まれるピルビン酸は、肝機能の強化の作用があるので、二日酔い予防に有効です。梅干しや梅酒、梅ジュース、梅ジャムなど長期の保存が可能なものが多いので、食事に取り入れてみましょう。
<多く含まれる栄養素>
・クエン酸の栄養効果
鮎(あゆ)

清流に育つ藻を食べる為独特の青臭い香りがすることから香魚とも呼ばれます。良質なタンパク質を含み、ビタミンEの含有量は魚の中でものトップクラスです。ビタミンEは強い抗酸化作用を持つため、老化防止や動脈硬化の予防に効果的です。
また、内臓に皮膚や粘膜を保護するビタミンAや葉酸とともに貧血を予防するビタミンB12を多く含みます。
<多く含まれる栄養素>
・タンパク質について詳しく
・ビタミンEの栄養効果
・ビタミンAの種類と栄養効果
・葉酸の栄養効果
・ビタミンB12の栄養効果
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