食材と栄養について「ピーマン」をもっと知ろう!
一般的な緑色のピーマンは未熟ものを収穫したもので、成熟すると黄色、完熟すると赤色へと変化します。その為、赤ピーマンの方が糖度が高く、ビタミンCやビタミンEも豊富に含まれます。
独特な苦味や青臭さから、特に子供は苦手な食材の一つでもあります。切り方や下ごしらえ、味付けを工夫して、ぜひ苦手意識を克服しましょう。
ピーマンの旬な時期
露地栽培のものは6月〜9月頃です。ハウス栽培も盛んなため通年出回っています。
ピーマンの産地別収穫量
順位 | 都道府県 | 収穫量( t=トン) | 割合 |
---|---|---|---|
1位 | 茨城県 | 33,200 | 23.65% |
2位 | 宮崎県 | 26,800 | 19.09% |
3位 | 高知県 | 12,600 | 8.97% |
4位 | 鹿児島県 | 11,900 | 8.48% |
5位 | 岩手県 | 7,230 | 5.15% |
- | その他 | 48,670 | 34.67% |
ピーマンの栄養 (100g)
カロリーと3大栄養素 | ||
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カロリー | 22 | Kcal |
タンパク質 | 0.9 | g |
脂質 | 0.2 | g |
炭水化物 | 5.1 | g |
ビタミン | ||
β-カロテン当量 | 400 | μg |
レチノール活性当量(ビタミンA) | 33 | μg |
ビタミンD | 0 | μg |
α-トコフェロール | 0.8 | mg |
ビタミンK | 20 | μg |
ビタミンB1 | 0.03 | mg |
ビタミンB2 | 0.03 | mg |
ナイアシン | 0.6 | mg |
ビタミンB6 | 0.19 | mg |
ビタミンB12 | 0 | μg |
葉酸 | 26 | μg |
パントテン酸 | 0.3 | mg |
ビオチン | 1.6 | μg |
ビタミンC | 76 | mg |
ミネラル | ||
ナトリウム | 1 | mg |
カリウム | 190 | mg |
カルシウム | 11 | mg |
マグネシウム | 11 | mg |
リン | 22 | mg |
鉄 | 0.4 | mg |
亜鉛 | 0.2 | mg |
銅 | 0.06 | mg |
マンガン | 0.1 | mg |
ヨウ素 | Tr | μg |
セレン | 0 | μg |
クロム | 1 | μg |
モリブデン | 3 | μg |
ビタミンC
シミやソバカスを防ぎ美肌効果がある他、免疫力を高めて風邪の予防やストレスの軽減に働きかけます。また、抗酸化作用を持ち、体内の活性酵素を除去することで、生活習慣病の予防に効果があります。
ビタミンPと呼ばれるポリフェノールを含み、ビタミンCの吸収を促進し熱から守るため、加熱しても壊れにくい特徴があります。
<関連ページ>
・ビタミンP(ビタミン様物質)
・ポリフェノールの種類と栄養
・ビタミンCの栄養効果
βカロテン
抗酸化作用が強く、免疫力を高め、老化や生活習慣病の予防に効果があります。皮膚や粘膜を保護する働きがあるため、風邪の予防や免疫力をアップします。油と一緒に摂取すると吸収率が上がるため、炒めたりフライや天ぷらなどにして食べると良いでしょう。
<関連ページ>
・βカロテンの栄養効果
ピラジン
ピーマン独特の香り成分はピラジンによるものです。血液をサラサラにする働きがあり、心筋梗塞や動脈硬化の予防に効果があります。また、血行を改善するため冷え性の解消にも効果があります。
<関連ページ>
・冷え性の食事対策
美味しいピーマンの見分け方
ヘタがみずみずしいものが新鮮です。乾燥しているものや黒くなっているものは古いので避けましょう。全体的に濃い緑色でハリがあるものを選びましょう。
ピーマンの保存
水気に弱いため、しっかりと水分をふきビニール袋にいれて冷蔵保存します。カットした場合はタッパーに入れて冷蔵保存も可能です。冷凍をする場合は、種とワタを取り除きカットをして、ジップ付きの保存袋に入れて保存します。
ピーマンの切り方
細切りは、野菜炒めやスープなどに使用されます。繊維にそってカットするためシャキッとした食感となります。輪切りのように横に切ると、繊維が破壊されるため苦味や青臭さが強くなりますが、見栄えが良いためサラダやピザなどに使います。
その他、乱切りや角切りなど、用途に応じてカットします。
ピーマンの下ごしらえ
白いワタの部分は苦味と青臭さが強いため、ワタの部分を取り除くと苦味を抑えることが出来ます。直火で皮を焦がして冷水に取ると薄皮がむけます。味が染み込みやすく口当たりがよくなるため、マリネや煮込み料理、離乳食に使うといいでしょう。