食材と栄養について「きゅうり」をもっと知ろう!

成分のほとんどが水分で、世界一栄養のない野菜としてギネス認定されているきゅうり。水分が多く体を冷やす作用があり、みずみずしさと香りは食欲を増進するため、夏に食べたい食材です。また、微量ながら、様々なビタミンやミネラルが含まれます。

食材と栄養について「きゅうり」をもっと知ろう!

きゅうりの旬な時期

6月〜8月です。秋〜春にかけてはハウス栽培で収穫されたものが出回り、通年流通しています。旬の時期に露地栽培しているものは、ハウス栽培のものに比べてビタミンCが多く含まれます。

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ビタミンCの栄養効果

きゅうりの産地別収穫量

順位都道府県収穫量( t=トン)割合
1位宮崎県61,20011.13%
2位群馬県50,4009.17%
3位福島県41,3007.51%
4位埼玉県41,2007.49%
5位千葉県34,9006.35%
-その他320,90058.35%


きゅうりの栄養 (100g)

カロリーと3大栄養素
カロリー14Kcal
タンパク質1g
脂質0.1g
炭水化物3g
ビタミン
β-カロテン当量330μg
レチノール活性当量(ビタミンA)28μg
ビタミンD0μg
α-トコフェロール0.3mg
ビタミンK34μg
ビタミンB10.03mg
ビタミンB20.03mg
ナイアシン0.2mg
ビタミンB60.05mg
ビタミンB120μg
葉酸25μg
パントテン酸0.33mg
ビオチン1.4μg
ビタミンC14mg
ミネラル
ナトリウム1mg
カリウム200mg
カルシウム26mg
マグネシウム15mg
リン36mg
0.3mg
亜鉛0.2mg
0.11mg
マンガン0.07mg
ヨウ素1μg
セレン1μg
クロム1μg
モリブデン4μg


カリウム

体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧予防やむくみの解消に効果があります。汗をかくとカリウムが汗とともに流れてしまい、脱力感や食欲がなくなるなどの症状が現れ、夏バテの原因の一因になります。

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カリウムの栄養効果

ビタミンC

強い抗酸化作用を持ち、体内の活性酵素を除去して生活習慣病を予防します。また、免疫力を高めてくれるため風邪や感染症の予防にも効果があります。さらに、皮膚の健康を保ち、シミやソバカスを防ぎ美肌効果があります。

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ビタミンCの栄養効果
風邪・風邪予防の食事対策

ククルビタシン

きゅうり独特の苦味成分でヘタの部分に多く含まれます。唾液や胃液の分泌を促して、消化を促進する働きがあるため、夏バテで食欲がない時にはもってこいの食材です。

美味しいきゅうりの見分け方

表面のイボが鋭くしっかりとしていて、緑色が濃くハリがあるものが新鮮です。曲がっていても味に変わりはありませんが、太さが均一のものを選びましょう。

きゅうりの保存

ヘタを上にして立てて冷蔵保存します。冬場は冷暗所でも保存可能です。冷やしすぎると低温障害が起きるため、冷蔵保存をする場合は、ビニール袋に入れるか、キッチンペーパーで一本ずつ包みラップをすると日持ちします。

冷凍保存をする場合は、輪切りにして軽く塩を振り、水気をきって保存します。ピクルスや漬物にすると長期保存が可能です。

きゅうりの切り方

小口切り、細切り、千切り、乱切り、スティック、蛇腹など調理に応じて様々な切り方があります。飾り切りも多くあるため、ワンポイントとして使用するのもいいでしょう。

きゅうりの下ごしらえ

きゅうりに塩をかけ、まな板の上で転がす(両手の手のひらで前後に動かす)ことを板ずりと呼びます。板ずりをすることで、イボが取れ色鮮やかになるだけでなく、青臭さも取り除くことができます。

この記事を書いた人
ライフミール栄養士
ライフミール栄養士

編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。