夏バテ予防にオススメな食材!「スイートコーン」の栄養とは
夏野菜のイメージが強いとうもろこしですが、コーンスターチや油などの食材だけでなく、家畜の飼料や工業作物など幅広く使われています。収穫してから時間がたつと、糖分がデンプンに変化してしまい甘さが低下するため、なるべく早く調理をすることが美味しく食べるポイントです。
エネルギーがギュッと詰まっているだけでなく、ビタミンやミネラルも豊富に含むため夏バテ予防にぜひ食べたい食材です。
<関連ページ>
・ビタミンについて詳しく
・ミネラルについて詳しく
スイートコーンの旬な時期
6月〜9月です。特に7月~8月は甘みがあり美味しくなる時期です。
スイートコーンの産地別収穫量
順位 | 都道府県 | 収穫量( t=トン) | 割合 |
---|---|---|---|
1位 | 北海道 | 105,100 | 54.15% |
2位 | 千葉県 | 14,200 | 7.32% |
3位 | 茨城県 | 9,450 | 4.87% |
4位 | 群馬県 | 8,380 | 4.32% |
5位 | 山梨県 | 7,620 | 3.93% |
- | その他 | 49,350 | 25.43% |
輸入のうち5割がアメリカ合衆国(年間約7200キログラム:平成28年度 農林水産省 貿易統計)。中国やメキシコなどからも輸入されています。
スイートコーンの栄養 (100g)
カロリーと3大栄養素 | ||
---|---|---|
カロリー | 92 | Kcal |
タンパク質 | 3.6 | g |
脂質 | 1.7 | g |
炭水化物 | 16.8 | g |
ビタミン | ||
β-カロテン当量 | 53 | μg |
レチノール活性当量(ビタミンA) | 4 | μg |
ビタミンD | 0 | μg |
α-トコフェロール | 0.3 | mg |
ビタミンK | 1 | μg |
ビタミンB1 | 0.15 | mg |
ビタミンB2 | 0.1 | mg |
ナイアシン | 2.3 | mg |
ビタミンB6 | 0.14 | mg |
ビタミンB12 | 0 | μg |
葉酸 | 95 | μg |
パントテン酸 | 0.58 | mg |
ビオチン | 5.4 | μg |
ビタミンC | 8 | mg |
ミネラル | ||
ナトリウム | Tr | mg |
カリウム | 290 | mg |
カルシウム | 3 | mg |
マグネシウム | 37 | mg |
リン | 100 | mg |
鉄 | 0.8 | mg |
亜鉛 | 1 | mg |
銅 | 0.1 | mg |
マンガン | 0.32 | mg |
ヨウ素 | 0 | μg |
セレン | Tr | μg |
クロム | 1 | μg |
モリブデン | 6 | μg |
炭水化物
米と麦に並び世界三大穀物で、体内でエネルギー源となります。糖質の分解を促進する働きのあるビタミンB1や、アミノ酸の一種であるアスパラギン酸を含み、総合して疲労回復に効果があります。
<関連ページ>
・炭水化物(糖質)の種類と効果
・ビタミンB1の栄養効果
・アスパラギン酸の栄養効果
食物繊維
皮の部分に不溶性食物繊維のセルロースを多く含みます。腸の蠕動(ぜんどう)運動を促して便秘の解消に働きかけます。また、腸内環境を整え、有害物質を排出します。便を柔らかくするマグネシウムも含むため、便秘予防にも効果があります。
<関連ページ>
・食物繊維の種類と効果
・セルロースの栄養効果
・マグネシウムの栄養効果
カリウム
体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、高血圧を予防し、むくみを解消する効果があります。夏場は特に汗とともにカリウムが流出し、食欲不振や倦怠(けんたい)感などの夏バテの症状がでてしまうため、積極的にとりたい栄養素です。
<関連ページ>
・カリウムの栄養効果
美味しいスイートコーンの見分け方
皮が鮮やかな緑色で、お尻の切り口が白く、ヒゲが乾燥していないものが新鮮です。ヒゲが多く、先が茶色いものが完熟しているものです。
スイートコーンの保存
収穫後、鮮度、糖度ともに落ちるため、なるべく早く調理するようにしましょう。皮付きのままラップか新聞紙に包み冷蔵保存をすることも可能ですが、出来たら茹でてから熱いうちにラップに包み冷蔵保存をします。
冷凍保存をする場合は、硬めにゆでてラップに包むか、粒をバラしてジップ付きのバッグに入れて保存します。
スイートコーンの切り方
サラダや炒め物に使用する場合は、横にぶつ切りにした後、芯と実の間に包丁を入れてカットしてバラします。
スイートコーンの下ごしらえ
水から茹でるとみずみずしくジューシーに、お湯から茹でるとシャキッとした食感になります。どちらも沸騰後、3〜5分ほど茹で、塩水につけた後、水気を拭き取ります。
すぐに食べない場合は、水分が蒸発する前にラップで包みます。その他、電子レンジや蒸す方法もあります。