食材と栄養について「キャベツ」をもっと知ろう!

一年中出回っているキャベツですが、今の時期は緑色が濃く巻きが緩い春キャベツが旬です。葉が柔らかく生のまま食べるのがおススメですが、さっと炒めるのもおいしいです。

キャベツから発見されたビタミンUはキャベジンとも呼ばれ、胃潰瘍(いかいよう)や十二指腸を予防する効果があります。

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ビタミンUの栄養効果

旬を迎えた野菜を食べよう!②キャベツの話

キャベツの旬な時期

春キャベツの旬は3~5月、冬キャベツの旬は1~3月です。

キャベツの名産地

順位都道府県収穫量(t=トン)割合
1位愛知261,70017.81%
2位群馬243,90016.60%
3位千葉132,8009.04%
4位茨城105,9007.21%
5位神奈川75,2005.12%
-その他649,50044.21%

群馬県、愛知県、千葉県、神奈川県、茨城県が主な名産地です。

キャベツの栄養(100g)

カロリーと3大栄養素
カロリー23Kcal
タンパク質1.3g
脂質0.2g
炭水化物5.2g
ビタミン
β-カロテン当量50μg
レチノール活性当量(ビタミンA)4μg
ビタミンD0μg
α-トコフェロール0.1mg
ビタミンK78μg
ビタミンB10.04mg
ビタミンB20.03mg
ナイアシン0.2mg
ビタミンB60.11mg
ビタミンB120μg
葉酸78μg
パントテン酸0.22mg
ビオチン1.6μg
ビタミンC41mg
ミネラル
ナトリウム5mg
カリウム200mg
カルシウム43mg
マグネシウム14mg
リン27mg
0.3mg
亜鉛0.2mg
0.02mg
マンガン0.16mg
ヨウ素0μg
セレンTrμg
クロム1μg
モリブデン4μg

ビタミンU

ビタミンUは水溶性のビタミン様物質(体内においてビタミンと似た重要な働きをしますが、体内で合成できて欠乏症が起こらないもの)に分類されます。

胃腸の粘膜を正常に整え、消化を助けて胃もたれを防止する効果や、過剰な胃酸の分泌を抑制し、胃潰瘍(いかいよう)や十二指腸潰瘍の予防する効果があります。

キャベツでは、ビタミンUは葉よりも芯多く、外側の葉よりも芯に近い内側の葉のほうが多くなります。

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ビタミンUの栄養効果
ビタミン様物質について

ビタミンC

水溶性ビタミンの1つで、 皮膚や軟骨や血管などの健康を維持するコラーゲンの合成に不可欠な成分です。抗酸化ビタミンなので、皮膚や血管の老化を防ぎ免疫力を高める働きを持っています。

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ビタミンCの栄養効果
ビタミンの種類と効果
コラーゲンの栄誉効果

ビタミンK

ビタミンKは骨からカルシウムが排出されるのを防いで、骨を丈夫にする働きがあります。また、骨にカルシウムを取り込む時に必要となるタンパク質を活性化させる働きがあり、骨の形成を促します。

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ビタミンKの種類と効果
カルシウムの栄養効果
タンパク質の栄誉効果

美味しいキャベツの見分け方

茎の切り口が変色してなく、みずみずしいものが新鮮です。切り口が大きすぎるものは成長しすぎなので、500円玉以下のものを選び、カットされたものを選ぶ際は、茎の高さが2/3以下のものが良いです。

春キャベツは巻きが緩く、大きい割には軽いものを、冬キャベツは巻きがしっかりとしていて重みのあるものを選びましょう。

キャベツの保存

包丁の先で芯をくりぬき、濡らしたペーパータオルを詰めて袋に入れ冷蔵庫で保存します。保存期間は、丸ごとでは約2週間で、外葉から使いペーパータオルをこまめに変えると長持ちします。

切ったものは切り口が酸化して黒くなりやすいので、ラップでしっかり包んで早めに使い切ります。適当な大きさに切って冷凍することも可能です。

キャベツの切り方

丸のまま使う時は、芯の周りに切り込みを入れ、外側の葉を芯の方から1枚ずつはがしていきます。芯は硬いですが、ビタミンUなどの栄養もあるので薄く切ったり細かく切って料理に使うようにしましょう。

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ビタミンUの栄養効果

キャベツの下ごしらえ

キャベツに含まれるビタミンCは熱に弱いため、生のまま食べるか、サッと蒸すことでかさが減りたくさん食べることができます。

水溶性ビタミンなので、せん切りにしたものを水に長くつけると溶け出してしまうので、手短にしましょう。溶け出したものを逃さないためにはスープや煮込み料理にするのもオススメです。

また、ビタミンKは脂溶性ビタミンなので、油との相性も良くサラダにドレッシングをかけて食べると効率良く摂取することができます。

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ビタミンの種類と効果
ビタミンKの種類と効果

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ライフミール栄養士
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編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。