食材と栄養について「グリンピース」をもっと知ろう!

えんどう豆が熟す前に早摘みしたものをグリンピースと呼び、完熟してからはえんどう豆として収穫されます。グリンピースはシュウマイやチャーハンの彩りとしてはもちろん、旬のものは甘みがあるためポタージュや豆ご飯などにも最適です。

グリンピースはアミノ酸を豊富に含み、ビタミンB群やビタミンC、ミネラル、食物繊維など小さい粒に栄養がギュッとつまっています。

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食物繊維の種類と効果

食材と栄養について「グリンピース」をもっと知ろう

グリンピースの旬な時期

4〜6月です。

グリンピースの産地別収穫量

順位都道府県収穫量( t=トン)割合
1位和歌山2,33039.42%
2位鹿児島1,18019.97%
3位大阪2033.43%
4位熊本1923.25%
5位北海道1813.06%
-その他1,82430.86%


グリンピースの栄養

カロリーと3大栄養素
カロリー93Kcal
タンパク質6.9g
脂質0.4g
炭水化物15.3g
ビタミン
β-カロテン当量420μg
レチノール活性当量(ビタミンA)35μg
ビタミンD0μg
α-トコフェロール0.1mg
ビタミンK27μg
ビタミンB10.39mg
ビタミンB20.16mg
ナイアシン2.7mg
ビタミンB60.15mg
ビタミンB120μg
葉酸76μg
パントテン酸0.63mg
ビオチン6.3μg
ビタミンC19mg
ミネラル
ナトリウム1mg
カリウム340mg
カルシウム23mg
マグネシウム37mg
リン120mg
1.7mg
亜鉛1.2mg
0.19mg
マンガン0.48mg
ヨウ素0μg
セレン1μg
クロム0μg
モリブデン65μg


アミノ酸

体内で合成することの出来ない必須アミノ酸の一種であるリジンや、アルギニン、アスパラギン酸などのアミノ酸を含みます。

リジンは体の組織の修復に関わり、アルギニンは成長ホルモンの分泌を促進、アスパラギン酸は疲労回復効果があり、成長期のお子さんは積極的にとりたい栄養素です。

豆ご飯にして食べると、米に足りないアミノ酸を補うことができ、効率よくアミノ酸を摂取することが出来ます。

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リジンの栄養効果
アスパラギン酸の栄養効果

食物繊維

野菜の中でもトップクラスの含有量で、不溶性食物繊維が大半を占めます。腸を刺激することで蠕動(ぜんどう)運動を促し、便秘の予防や改善に働きかけます。

また、老廃物や有害物質を排出するためがんの抑制効果や腸内環境を整える働きもあります。

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食物繊維の種類と効果

カリウム

ナトリウムと拮抗して働き、体内でナトリウムが増えるとカリウムとともに排出されます。ナトリウムの摂取量が多いと、体内のカリウムが不足して高血圧になることがあります。また、細胞内外の水分の調整をするためむくみの解消にも効果があります。

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カリウムの栄養効果

美味しいグリンピースの見分け方

さやに膨らみがあり、黒ずみがなく乾燥していないものが新鮮です。さやに入っていないものは、粒が大きく鮮やかな緑色ものを選びましょう。さやに入っている方が乾燥しておらず日持ちします。

グリンピースの保存

乾燥しやすいためビニール袋に入れ冷蔵庫で保存します。さやに入っていないものは鮮度が落ちやすいので、早く下処理をしましょう。保存期間は3〜4日程度なので、すぐに使わない場合は、そのままあるいは硬めに茹でて冷凍保存します。

グリンピースの切り方

グリンピースが持つ独特の青臭さは「ヘキサナール」という成分によるものです。ヘキサナールは揮発(きはつ)性なので、長めに茹でることで臭いが軽減します。水溶性ビタミンは減ってしまいますが、臭いが苦手な場合は食べやすくなります。

グリンピースの下ごしらえ

長く加熱するとパサパサとした食感となるため、さやから豆を取り出しサッと茹でます。茹で汁の中でしっかりと冷ましてから、茹で汁とともにタッパーに入れて冷蔵庫で保存します。

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ライフミール栄養士
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編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。