食材と栄養について「メロン」をもっと知ろう!

一株に一個だけ実をつけるため高級品として扱われることの多いメロン。果実の色で赤肉種(夕張メロン)、青肉種(マスクメロン、アンデスメロン)、白肉種(ホームランメロン)と分けられます。

温室栽培のメロンは通年出回っていますが、旬である夏にぜひ食べてほしい栄養がたっぷりとつまっています。アレルゲンを含み、アレルギー症状がでることがあるため注意が必要です。

食材と栄養について「メロン」をもっと知ろう!

メロンの旬な時期

収穫地や品種などに異なりますが、露地物は5月〜7月です。温室メロンは通年栽培されています。

メロンの産地別収穫量

順位都道府県収穫量( t=トン)割合
1位茨城県37,10023.48%
2位北海道25,40016.08%
3位熊本県22,50014.24%
4位山形県12,6007.97%
5位青森県10,1006.39%
-その他50,30031.84%


*輸入のうち約8割がメキシコ(年間約2300万キログラム:平成28年度 農林水産省 貿易統計)。アメリカ、大韓民国などからも輸入されています。



メロンの栄養 (100g)

カロリーと3大栄養素
カロリー42Kcal
タンパク質1.1g
脂質0.1g
炭水化物10.3g
ビタミン
β-カロテン当量33μg
レチノール活性当量(ビタミンA)3μg
ビタミンD0μg
α-トコフェロール0.2mg
ビタミンK0μg
ビタミンB10.06mg
ビタミンB20.02mg
ナイアシン0.5mg
ビタミンB60.1mg
ビタミンB120μg
葉酸32μg
パントテン酸0.19mg
ビオチン0.9μg
ビタミンC18mg
ミネラル
ナトリウム7mg
カリウム340mg
カルシウム8mg
マグネシウム13mg
リン21mg
0.3mg
亜鉛0.2mg
0.05mg
マンガン0.04mg
ヨウ素0μg
セレン2μg
クロム1μg
モリブデン4μg


カリウム

体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、むくみや高血圧の予防に効果があります。また、運動を多くする場合は、筋肉の痙攣(けいれん)を防ぐ働きもあります。

メロンには水分も多く、利尿作用があるため二日酔いの解消にもなります。体を冷やす食品なので食べすぎには注意しましょう。

<関連ページ>
カリウムの栄養効果

ビタミンC

強い抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を除去して生活習慣病を予防します。また、皮膚の健康を保ち、シミやソバカスを防ぐ効果があります。

メロンには果糖やショ糖などの糖質が多く、エネルギーに変換されやすいため、疲労回復効果があります。夏バテ予防に食べたい食品です。

<関連ページ>
ビタミンCの栄養効果

ククミシン

タンパク質を分解する酵素です。消化吸収を促進する働きがありますが、一方で口腔内の粘膜に刺激を与え、一時的に喉がイガイガしたり舌がピリピリする場合もあります。

長時間、症状が治まらない場合はアレルギー反応を引き起こしている可能性があります。また、抗血栓作用があり、血栓を除去するため高血圧の予防や改善に効果があります。

<関連ページ>
タンパク質について詳しく

美味しいメロンの見分け方

色むらがなく、左右対称でずっしりとした重みがあるものを選びましょう。網メロンは、網が盛り上がっているものが新鮮です。

メロンの保存

メロンは収穫後に追熟させて食べ頃になるのを待ちます。追熟させている間は冷蔵庫には入れずに冷暗所で保管します。食べ頃になったものは冷蔵庫に入れ2〜3日以内に食べます。

熟しすぎると苦くなったり、腐ったりしやすいので気をつけましょう。カットしたものは、種を取りラップで包んで冷蔵庫で保存します。

メロンの切り方

メロンは下部分のほうが上に比べて糖度が高く甘いので、横に切ると下部分は甘みをより感じることが出来ます。縦に切った場合は、甘い部分を均等に分けることが出来ます。

種の部分にキッチンバサミで数か所切り込みを入れ、スプーンですくうと果汁が流れにくく、メロンの甘みを余すことなく味わえます。

メロンの下ごしらえ

お尻(底)を軽く指で押し、柔らかく弾力があれば食べ頃です。品種によっても異なりますが、メロンの香りがしてくるのも熟したサインです。

この記事を書いた人
ライフミール栄養士
ライフミール栄養士

編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。