おせち料理の健康成分とは?~食べておきたいおせち料理決定版!

年の瀬がせまり、お正月も近づいてきました。そんなお正月の定番、おせちには意味や由来があることは知られていますが、実は年末年始の体に嬉しい健康成分も含んでいます。そこで、体に嬉しい、食べておきたいおせち料理をアレンジ方法と供にご紹介致します。

おせち料理の健康成分とは?~食べておきたいおせち料理決定版!

おせち料理の由来

御節(おせち)料理は、1年の始めに来られる歳神(としがみ)様に供える料理で、豊作や家族の繁栄を願う特別な料理です。

歳神様を迎えるにあたって、門松やしめ縄、鏡餅なども準備しますが、この期間は音を立てたり火を使うのを慎むために おせち料理は、日持ちのする材料で作ってあります。

また、主婦の方にとっても、唯一行事で休める期間なので主婦の休みとしても広まっていますね。

現在は、店舗が作るこだわった美味しい「おせち料理」がネットでも購入できるので、この期間は旦那さんは主婦(奥さん)を休ませてあげても良いかもしれませんね!

老舗おせちの東京正直屋


これは食べておきたい!おせち料理

アントシアニンでアンチエイジング!「黒豆」

黒豆にはアントシアニンという色素が豊富に含まれています。アントシアニンには抗酸化作用があり、体を活性酸素の害から守ってくれる働きがあります。活性酸素は細胞を傷つけ、がんや老化の元となるとも言われる物質。

年末年始に寒さが厳しくなったり、不規則な生活が続いたりすると体にとってストレスとなり、活性酸素が増加してしまいます。そんな時だからこそ、アントシアニンが含まれる黒豆はとてもおすすめです。

関連リンク: アントシアニン

≪アレンジレシピ≫
疲れた体におすすめ!黒豆ヨーグルト

無糖ヨーグルトに、余った黒豆を混ぜるだけの簡単レシピ。砂糖を入れなくとも、黒豆の甘さで十分に美味しくいただけます。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、腸内環境を整え、免疫を高める働きがあります。その為、疲れて免疫機能が低下しがちな年末年始におすすめのレシピです。

関連リンク: 乳酸菌

不足しがちなカルシウム補給に!「田作り」

田作りの小魚には、カルシウムが豊富に含まれています。カルシウムは日本人に不足している栄養素の1つで、不足すると骨粗鬆症の原因になります。

特に女性はホルモンの関係で骨が弱りやすい為、カルシウムをしっかりと補給することが大切。おせち料理でもしっかりとカルシウム補給をしましょう。

関連リンク: カルシウム

≪アレンジレシピ≫
女性におすすめ!アーモンドフィッシュ

作り方は余った田作りに、素焼アーモンドを加え和えるだけ。田作りが固まっていたら常温に戻すか、レンジで20秒ほど温めてからアーモンドを加えます。

小魚とアーモンドに含まれるビタミンEには血行をよくする働きがあり、冷え性改善や美肌効果も期待できます。但し、アーモンドはカロリーが高いのでご注意を。1日に食べる量は、ピンポン玉1つくらいまでにするとよいでしょう。

関連リンク: ビタミンE

2種類の食物繊維を含む!「たたきごぼう」

ごぼうには食物繊維が豊富に含まれています。実は食物繊維には、血糖値の上昇をゆるやかにする水溶性食物繊維と、便秘を予防する不溶性食物繊維の2種類があります。

ごぼうは、この2種類両方が含まれている数少ない野菜の1つ。その為、お雑煮など血糖値が上昇しやすい食事が多く、いつもと違う生活リズムで便秘が心配な年末年始にはぴったりな料理です。

関連リンク: 食物繊維

お酢力とレンコンのWパワー!「酢蓮(すばす)」

お酢には、クエン酸が豊富に含まれており、クエン酸には疲労物質を取り除く働きがあります。

年末年始はついつい食べ過ぎたり飲みすぎたりして、胃や体がお疲れモードになりがち。その為、酢とレンコンの2つのパワーを摂取できる酢蓮はとてもおすすめのおせちなのです。

関連リンク: クエン酸

βカロテンで風邪ひきにくく。「なます」

年末年始は生活が不規則になったり、人混みにでかけることも多くなったりするので、風邪を引きやすくなってしまいます。

なますの人参に含まれるβカロテンには、粘膜を作る働きを助けて免疫機能を強くする働きがあります。風邪の予防に、ぜひとも食べておきたいおせちの1つです。

関連リンク: βカロテン | 風邪・風邪予防

≪アレンジレシピ≫
余った野菜料理を洋風に!おせちサラダ

酢蓮(すばす)やたたきごぼう、なますは酢を使ったシンプルな味付けの為、アレンジしやすい料理です。

おすすめなのが、これらの料理をオリーブオイルと適量の塩で和えた、サラダ風のアレンジ。料理が余った時だけではなく、おせちに飽きてしまった時にもおすすめです。生ハムやスモークサーモンを加えれば、おもてなし料理にも使えます。

関連リンク: オリーブオイルの効果と選び方

この記事を書いた人
永吉 峰子
永吉 峰子

管理栄養士

管理栄養士の資格取得後、今まで管理栄養士と接点の少ない方との懸け橋になりたいと大手小売業に入社し、店長や商品開発を担当する。 その後、より直接的に多くの方に健康に関する情報をお届けするべく独立し、執筆活動や健康相談を行っている。テーマは「身近な管理栄養士」