オリーブオイルに期待できる効果と選び方とは?
健康食材として雑誌やテレビで取り上げられ、専門店もできているオリーブオイル。実は種類によって期待できる効果も違ってきます。そこで今回は、オリーブオイルに期待できる効果と選び方のポイントをお伝えします。
オリーブオイルに期待できる効果
オレイン酸が悪玉コレステロールを低下させる
オリーブオイルにはオレイン酸が含まれています。オレイン酸には動脈硬化などの原因となる悪玉コレステロールを低下させる作用があります。
血中の悪玉コレステロールが増加すると、血液がドロドロになり心筋梗塞などのリスクが高まります。その為、オレイン酸を摂取することで心筋梗塞などの心疾患予防も期待できます。
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抗酸化物質でがん予防
オリーブオイルにはポリフェノール類とビタミンE、2種類の抗酸化物質が含まれています。
抗酸化物質には、老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあります。活性酸素は体を攻撃しがんの原因にもなっているので、抗酸化物質を摂ることでがんの予防も期待できます。
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ビタミンEで美容効果
オリーブオイルにはビタミンEが豊富。ビタミンEは抗酸化作用と血行を促進する作用を持っています。この2つの作用で美肌効果が期待できます。
関連リンク: ビタミンE
便秘予防にもオリーブオイル!
オレイン酸には腸を刺激する働きがあり、便秘の予防が期待できます。またオリーブオイルは固まりにくい液体のオイルなので、便の滑りをよくする効果も期待できます。
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ダイエット中の方は要注意!オリーブオイルの摂り方
沢山の効果が期待できるオリーブオイルですが、食べ過ぎは禁物。カロリーは大さじ1杯で約110キロカロリー、ご飯お茶碗半分に相当します。食べ過ぎはカロリーの摂りすぎとなって肥満につながり、折角の効果も期待できなくなってしまいます。
おすすめの摂り入れ方は、今の油をオリーブオイルに変えること。特にダイエット中の方は、今よりもカロリー摂取量を増やさないことがポイントです
。健康の為にオリーブオイルをそのまま飲んでいらっしゃる方は、小さじ1杯から2杯程度までにし、その他の食事では油を控えめにしましょう。
エキストラバージンオリーブオイルを選ぼう!
オリーブオイルには2種類ある
オリーブオイルには、エキストラバージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルの2種類あります。
この中でも、エキストラバージンオリーブオイルはオリーブを機械などで絞っただけのもの。味や香りもよいと判定され、品質劣化の元になる脂肪酸の割合を示す酸度が0.8%以下のフレッシュなオイルです。
精製などの工程を踏んでいない為、ポリフェノール類の含有量が通常のオリーブオイルよりも多く、健康効果が期待できます。
エキストラバージンオリーブオイルは本物を選ぼう!
近年、健康志向の高まりによってオリーブオイルの需要が高まり偽物も流通していると言われています。
ヨーロッパには酸度0.8%以下をエキストラバージンオリーブオイルとするという基準がありますが、日本にはエキストラバージンオリーブオイルの基準はありません。この事も日本で偽物が流通してしまう理由になっているようです。
エキストラバージンオリーブオイルの選び方
酸度0.8以下と記載があり、酸化されないように黒のビンかステンレス缶に入ったものを選びましょう。
D.O.P(*1
)などヨーロッパの製品基準を満たしていたり、オリーブオイルコンクールなどの受賞歴があったりするものは比較的安心できます。
また生産者の顔がわかったり、オリーブが手摘みであったり、こだわりがわかるものがおすすめです。
(*1)D.O.P(Denominazione di Origine Protettaの略で日本語で「保護指定原産地」のこと。原産地に対する厳しい品質認定表示として、EU全体の基準として審査されています。
おすすめ!エキストラバージンオリーブオイル
【ピエトラ・コロンビナ】
オリーブの産地として歴史のあるイタリア、トスカーナ州で作られたオリーブオイルです。オリーブは収穫後24時間以内中に絞り、フィルターを使わない製法で作られています。フレッシュな味わいが特徴です。
【オリーブハート】
スペインの契約農場で作られた、生産者のわかるオリーブオイルです。ポリフェノールの多い若い実を収穫後10時間以内に絞っています。
日本の特定保健用食品のような欧州基準エフサ(EFSA)の認定やD.O.Pいます。日本人の味覚に合うようにブレンドされているので、オリーブオイル初心者にもおすすめです。