2017年1月6日更新

オレイン酸の効果と摂取上の注意点について

オレイン酸は、不飽和脂肪酸の一価不飽和脂肪酸の1つで、日本人が摂取する一価不飽和脂肪酸の88% はオレイン酸です。

悪玉(LDL)コレステロールを抑制する働きがあり、動脈硬化・高血圧・心疾患などの生活習慣病を予防・改善する効果があります。他の脂質に比べて酸化しにくいため、長期保存や加熱にも強いことが特徴です。

オレイン酸の性質と働き

オレイン酸は、善玉(HDL)コレステロールを減少させることなく、血液中の悪玉(LDL)コレステロールを減少させる働きがあり、動脈効果や心臓病、高血圧などの生活習慣病を予防する効果があります。

腸管の中では吸収されにくく、腸の働きを活性化させる性質があるため、便秘などを解消する効果があります。また、胃酸の分泌を調整し、余計な胃酸を抑える働きなどがあります。

また、オレイン酸は酸化しにくく、保湿力が高い油なので、食用だけではなく髪の毛や皮膚の乾燥防止の美容・健康維持のために石鹸や保湿剤、化粧品などに多く活用されています。

関連ページ:コレステロール

オレイン酸を多く含む食品

オリーブ油、菜種油(キャノーラ油)、種実、調合サラダ油などがあります。

関連ページ:オリーブオイル

オレイン酸の摂取と食べ合わせ

脂肪酸には飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸があります。

飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の摂取は3:4:3の割合が良いとされており、他の脂肪酸に対して一価不飽和脂肪酸が足りないと、悪玉コレステロールが増え、動脈硬化や生活習慣病にかかる危険が高まります。

一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸を比較しても、血中の悪玉(LDL)コレステロールの低下量の差はほとんどありません。

ただ、 炭水化物の代わりに一価不飽和脂肪酸及び多価不飽和脂肪酸を摂取すると、血中の悪玉(LDL)コレステロールの低下は、多価不飽和脂肪酸の方が一価不飽和脂肪酸よりも強くなる特徴があります。

関連ページ:脂質 | コレステロール

オレイン酸の過剰症、欠乏症

オレイン酸は、飽和脂肪酸から生体内でも合成ができ、必須脂肪酸ではないため、摂取量の目安は設定されていません。

ただし、脂肪酸のバランスが悪いと動脈硬化・高血圧などの生活習慣病の危険が高まる為、バランスを意識して摂取する必要があります。 摂り過ぎてしまうとエネルギー源である為、肥満の原因となります。

関連ページ:必須脂肪酸

オレイン酸の関連ワード

善玉(HDL)コレステロール

血中で過剰になったコレステロールを肝臓に戻す働きをし、動脈硬化などのリスクを下げる効果があります。



悪玉(LDL)コレステロール

肝臓から体の各組織に運ばれ血液中のLDLコレステロールが過剰になると、動脈硬化や脂質異常症の原因になります。



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