お正月に七草粥を食べる訳とは?七草粥の健康効果と由来を解説!
年明けに食べる七草粥は日本伝統的な食習慣の1つで、単なる行事食だけはなく、健康効果も期待できます。
そこで七草粥の由来や期待できる健康効果、また七草が苦手な方にお勧めの七草粥のかわりになる料理についても解説致します。
七草の由来とは?
元々日本には1年の初めに生命をいただく「若菜摘み」という習慣があり、年初に野草や野菜を食べていました。
そこに中国から「1月7日の人日節句(じんじつのせっく)に、無病息災を願って7種の若菜入りの汁を食べる」という習慣が伝わります。
その習慣が、日本の7つの穀物を使って粥を作る風習や若菜摘みと結びつき、七草粥の習慣となりました。
その後、江戸時代には「1月7日に七草粥を食べる」ことが定着化したと言われています。1月7日は「松の内」というお正月の最後の日でもあり、この日にお正月料理で疲れた胃を休める粥を食べることで日常に戻るという意味もあったようです。
七草の種類とは?
春の七草はセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ(かぶ)、スズシロ(大根)です。
七草に期待できる健康効果とは?
消化酵素の働きで胃を休める
七草の中、スズシロにはアミラーゼ、スズナにはアミラーゼとジアスターゼという酵素が含まれています。酵素には、消化吸収を助ける働きがあります。
酵素は元々体内にも存在しますが、酵素の入った食べ物を食べることにより、胃を休めたり胃の働きを助けたりすることができます。
カリウムでデトックス
七草に含まれるカリウムには、余計な塩分を排出する働きがあります。塩分がきちんと排出されないと、塩分が水分をひきつけ、むくみなどの原因になります。
その為、カリウムをしっかりと摂ることで余計な塩分、水分の排出を促しデトックス効果が期待できます。
関連ページ:カリウム
ビタミンAで風邪予防
七草には色の濃い野菜が多く、ビタミンAが含まれています。ビタミンAには粘膜の働きを正常化し、免疫力を高める働きがあり、免疫力を高めることで風邪やインフルエンザの予防が期待できます。
関連ページ:ビタミンA
七草粥の代わりにどんなものを食べればよいの?
「七草粥は体に良さそうなことはわかるけれど味が苦手、準備が大変」という方には、七草の「胃を休める」「デトックス」「風邪予防」の効果が期待できる身近な食べ物で代用することをおすすめします。
関連ページ:風邪・風邪予防
「胃に優しい」かぶ・大根・キャベツ
かぶや大根は七草にも含まれているように、胃に優しい野菜の代表格です。また、キャベツにはビタミンUという成分が含まれています。
ビタミンUには胃を健康に保つ働きがあり、医薬品にも使われています。
関連ページ:ビタミンU
「塩分を排出してデトックス」納豆・モロヘイヤ・里芋
カリウムは、納豆やモロヘイヤなどの緑黄色野菜、里芋などの芋類に豊富に含まれています。
関連ページ:カリウム
「βカロテンで風邪予防」人参・ほうれん草・モロヘイヤ
βカロテンは、体内で風邪予防が期待できるビタミンAへ変換されます。人参などの緑黄色野菜に多く含まれています。
関連ページ:βカロテン
七草粥の代替えレシピ
レンジで簡単!ホットサラダ
レンジで簡単にできるサラダ。里芋は粘り気があり、空気に触れると色が悪くなるので、皮付きのまま他の野菜とは別に蒸すことがポイントです。
【材料】※2人前
・かぶ 中1個(小2個)
・里芋 中1個(小2個)
・人参 5cm程度
・シーザードレッシング 適量
【作り方】
① 里芋皮付きのままよく洗い、少量の水をふりかけて耐熱容器に入れ、電子レンジで6分程度加熱する。(ラップの有無や加熱時間は機種によって調整する)
② 人参とかぶは1.5cm程度の角切りにし、耐熱容器に入れて電子レンジで3分程度加熱する。(ラップの有無や加熱時間は機種によって調整する)
③ ①の里芋を軽く潰し、②の人参とかぶを加え、シーザードレッシングで和える。
あったか ねばねばスープ
モロヘイヤのねばねばで温かさが続くスープです。卵を入れても美味しくいただけます。
【材料】※2人前
・鶏ガラスープ 小さじ2
・水 カップ2
・モロヘイヤ 1/2束
・大根 3cm程度
・コショウ
【作り方】
① モロヘイヤはたっぷりのお湯(分量外)でさっとゆで、水にとって絞ったあと1cm程度にカットする。
② 大根は皮をむき、1cm程度のサイコロ状にカットする。
③ 鍋に水と大根を入れ、沸騰したら鶏ガラスープを入れて大根を軟らかくなるまで煮る。
④ ③に①のモロヘイヤを入れ、温まったら出来上がり。