花粉症の季節、おすすめの食べ物と避けるべき食べ物とは?
今年も花粉症の時期がやってきました。少しでも症状を軽くする為には、食事にも気をつけたいものです。そこで、花粉症の方々におすすめの栄養素や食品、また、避けた方がよい食品をおすすめレシピとともにお伝えします。
そもそも花粉症はなぜ起こる?
花粉症のメカニズムとは?
花粉が体内に侵入すると、花粉に対応する抗体が作られます。この抗体は肥満細胞と結びついて体内に留まります。そして次に花粉が入ってきた時に花粉と結びつきます。
すると、この抗体と花粉を体外に押し出だそうと、肥満細胞からかヒスタミンという物質が分泌されます。このヒスタミンがくしゃみや涙目、鼻水などを引き起こし、花粉を外に押し出すのです。
参照サイト:メディカルノート(別窓開きます)
花粉症が悪化する原因は?
そもそも、花粉症の症状である鼻水やくしゃみは正常な免疫反応です。しかし、近年過去に大量に植えられ杉が花粉を最も飛ばす樹齢になった影響で、花粉症の症状が悪化していると言われています。
また、環境汚染物質により花粉が砕けて小さくなり、より体内の奥に入りやすくなって症状が深刻化しているとも言われています。
更に、ストレスや食習慣の乱れがあると免疫機能が低下する為、症状が悪化することがあります。
花粉症対策で摂るべき栄養素とは?
食べ物で花粉症を治すことは残念ながらできません。しかし、アレルギー症状を抑える効果が期待できる栄養素を摂取することで、改善が期待できます。
1. 乳酸菌
乳酸菌は腸内環境を整える働きがあります。腸は免疫機能に関与している為、花粉症の際は腸内環境を整えることが大切です。
また、乳酸菌には多くの種類があり、アレルギーに効果がある乳酸菌がどんな種類かという研究も進んでいます。
関連ページ:乳酸菌について
2. ビタミンB6
近年の研究で、ビタミンB6には過剰な免疫反応を抑える働きがあることがわかってきています。まぐろ、かつお、鮭、鶏肉などに多く含まれています。
関連ページ:ビタミンB6について
3. オメガ3脂肪酸
過剰な免疫作用を抑える働きがあると言われています。青魚、えごま油、アマニ油などに多く含まれます。
関連ページ:必須脂肪酸について
4. ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE
ストレスなどで活性酸素という物質が発生すると、かゆみなどの症状が悪化すると言われています。ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEはこの活性酸素を除去する働きがあります。
ビタミンAはレバーやうなぎ・チーズなどの乳製品・卵に、ビタミンCはパプリカ・アセロラジュース・レモンなどに多く含まれます。また、ビタミンEはアーモンドやモロヘイヤ、パプリカ・たらこ・うなぎなどに多く含まれています。
関連ページ:ビタミンA | ビタミンC | ビタミンE
5. ポリフェノール
ポリフェノールにも活性酸素を除去する働きがあります。
ポリフェノールには、お茶に含まれるカテキン、ブルーベリーに含まれるアントシアニン、そばに含まれるルチン、玉ねぎに含まれるケルセチン、胡麻に含まれるセサミンなどがあります。
また、甜茶やべにふうき茶など特定のお茶にも花粉症を抑える働きがあると言われていますが、これもそれぞれのお茶に含まれるポリフェノールが影響していると言われています。
関連ページ:
ポリフェノール
| カテキン
| アントシアニン
| ルチン
| セサミン
花粉症で避けた方がよい食品とは?
1. 高タンパクな食事
タンパク質は、免疫に関与する大切な栄養素です。しかし、過剰に摂取するとそれ自体にアレルギー反応が起こることがあり、花粉症が悪化してしまいます。
卵・肉・魚・大豆などのタンパク源は1食につき1皿までにするようにしましょう。
関連ページ:タンパク質について
2. アルコールなどの刺激物
アルコールや、油の多い食事、香辛料を沢山使った料理は刺激が強く、花粉症を悪化させてしまうと言われています。
花粉症の食事で最も大切な事
免疫反応には、ここにあげた以外にも様々な栄養素が関与しています。その為、一番大切な事は主食・メインの主菜・野菜の副菜を中心としたバランスのよい食事です。
花粉症におすすめ簡単レシピ
レーズンヨーグルト
乳酸菌豊富なヨーグルトに、ポリフェノールやビタミンが豊富なレーズンを漬けるだけの簡単レシピ。砂糖よりもはちみつの方がビタミンが豊富でおすすめです。
【材料】※2人前
・ヨーグルト無糖タイプ 150~200g
・レーズン 大さじ1杯半
・はちみつ 適量
【作り方】
① ヨーグルトにレーズンを入れ冷蔵庫で1番置く。
② 好みではちみつをかけていただく。