5、6か月(ゴックン期)の離乳食
この時期は、1日1回1さじ。まずはおかゆをペースト状にしたもので。慣れてきたら、徐々に食品の種類を増やしていきます。次のランキングにもあるように、離乳食は消化吸収がよくアレルギーの少ない米が良いでしょう。この時期は、スプーンに慣れのみこむ練習と、食事をするのに慣れることを目標にして、あせらず赤ちゃんのペースで進めましょう。
- 01. 離乳食のスタート「はじめのひとくち」
- 02. 「はじめのひとくち」の海外事情
- 03. 赤ちゃんにとってなぜ離乳食が必要か?
- 04. 月齢別離乳食の進め方
- 05. 5、6か月(ゴックン期)
- 06. 7、8か月(モグモグ期)
- 07. 9〜11か月(カミカミ期)
- 08. 1~1歳半(パクパク期)
- 09. あったら便利な離乳食グッズ
- 10. 離乳食のお悩みQ&A
はじめのひとくちランキング
離乳食初期5~6か月の離乳食をはじめた赤ちゃんの調査で「与えたことのある食品のベスト10」はこのようになります。(複数回答1430人)
以下の順で記述します。
- 順位
- 食品
- 割合(%)
- 1位
- 米
- 74.80%
- 2位
- りんご
- 53.90%
- 3位
- にんじん
- 49.50%
- 4位
- かぼちゃ
- 48.40%
- 5位
- じゃがいも
- 45.10%
- 6位
- ほうれん草
- 38.40%
- 7位
- さつまいも
- 37.60%
- 8位
- パン
- 30.90%
- 9位
- 豆腐
- 32.10%
- 10位
- みかん
- 26.30%
1位:米(74.8%)2位:りんご(53.8%)3位:にんじん(49.4%)4位:かぼちゃ(48.3%)5位:じゃがいも(45.9%)6位:ほうれん草(38.3%)7位:さつまいも(37.5%)8位:パン(30.8%)9位:豆腐(32.0%)10位: みかん(26.2%)
10位以下は、白身魚(タラやタイ等)(25.9%)ヨーグルト(22.8%)だいこん(18.6%)、きゃべつ(13.3%)、たまねぎ(11.8%)となります。鶏肉(7.0%)や卵黄(9.7%)牛乳(0.3%)とわずかにいましたが、アレルギーの心配からか少数派となりました。
平成17年度の「児童関連調査研究等 事業報告書(授乳・離乳の新たなガイドライン策定のための枠組み研究)」から
5、6か月の摂取したい食品
この時期に取りたい食品を三大栄養素と調味料でわけてみました。
■炭水化物
スタート時は、米・じゃがいも・さつまいも・△パン・△うどん△オートミール
(△これらの製品は6か月以降がベスト。市販の物の場合、卵を使用しているものもあるので、表記を確認し、卵を使用していないものを選びましょう)
■たんぱく質
たい・ひらめ・かれい(お刺身用の骨のないものを利用すると便利です)・しらす(塩分が多いので一度ゆでてから利用します)豆腐・きなこ・豆乳・麩
■ビタミン・ミネラル
にんじん・ほうれん草・かぼちゃ・ブロッコリー・アスパラ・だいこん・ねぎ・たまねぎ・きゃべつ・セロリ・かぶ・白菜・小松菜・とうもろこし・トマト・りんご・バナナ・なし・すいか・みかん・いちご・桃
■調味料
昆布だし
5、6か月の離乳食の与え方
5・6か月のゴックン期の離乳食は、種類を増やすことよりも、スプーンに慣れ母乳以外の味に慣れていくのが目的です。赤ちゃんのご機嫌のいい午前中の時間に初め、体調の悪い時や嫌がる時には無理をしないで、お休みしましょう。 1品1さじから始まり、次の日は2さじ、そして3さじと増やし、問題がなければ、他の食品を利用してみます。その日も問題がなければ、組み合わせて利用してみます。
■スタート時の離乳食与え方の例
1日目・・・・おかゆ1さじ
2日目・・・・おかゆ2さじ
3日目・・・・おかゆ3さじ
4日目・・・・すりおろしりんご1さじ
5日目・・・・おかゆ2さじと、りんご1さじ
6日目・・・・おかゆ3さじと、りんご2さじ
7日目・・・・おかゆ3さじ、りんご2さじ、ほうれん草1さじ
この段階で、あまり問題がなければ赤ちゃんは、おかゆとほうれん草とりんごが大丈夫になりました。
このように徐々に少しずつ量と、種類を増やしていき、1日1回で、炭水化物、たんぱく質、ビタミン・ミネラルの食品をまんべんなく利用できるようにしていきます。
量は個人差もありますが、6か月頃には、午前中と午後の1日2回で、主食とおかずをあわせて赤ちゃん用のお茶碗で半分ほどの量が食べられるようになります。そして量やバランス等はあまり気にしないで、嫌がる時は無理強いせずにそこで終わりにして母乳やミルクをのませましょう。
5、6か月の母乳ミルクの与え方
母乳やミルクの与え方ですが、こちらは離乳食が終わった後に、のみたいだけのませます。この時期は、ミルクでは5回程度。量は離乳食をあげた時には減ります。しかし、体調によって離乳食を食べたり食べなかったりするためミルクの量も変化していきます。
母乳の場合、お母さまの体も徐々に離乳にむけて変化していく時期となります。場合によっては、おっぱいがはることや、出にくくなることがあります。基本的に、母乳の場合は「赤ちゃんが欲しがる時にあげる」となりますが、リズムを付けていくのにもベストな時期です。離乳食が始まったら、母乳の間隔も開けるよう意識し時間帯を決め、生活のリズムを整えていきましょう。
離乳食が始まる頃の便の変化
離乳食が始まると、便の様子も変わってきます。今まで柔らかく黄色みがかった便も食品によっては色が変化し、においも変わってきます。便の様子がおかしくても他に体調の悪い症状がなく、赤ちゃんがご機嫌な場合は特に心配はありません。便の中に、食品がそのままの形で出てくるときには、消化できないのでもう一度、固さを見直し、使った食品をいったん止めるようにしましょう。
離乳食が始まって赤ちゃんの様子がいつもと違い、ひどい下痢や便秘が続くようでしたらかかりつけのお医者様にご相談ください。
次回は、 「7,8ヶ月(モグモグ期)の離乳食」 を細かく説明していきます。
- 01. 離乳食のスタート「はじめのひとくち」
- 02. 「はじめのひとくち」の海外事情
- 03. 赤ちゃんにとってなぜ離乳食が必要か?
- 04. 月齢別離乳食の進め方
- 05. 5、6か月(ゴックン期)
- 06. 7、8か月(モグモグ期)
- 07. 9〜11か月(カミカミ期)
- 08. 1~1歳半(パクパク期)
- 09. あったら便利な離乳食グッズ
- 10. 離乳食のお悩みQ&A