月齢別離乳食の進め方

それでは、離乳食の進め方を厚生労働省から配布されている「離乳・授乳のガイド2007」を参考にしながら離乳食の進め方の大まかな流れをご説明します。



「離乳・授乳のガイド2007」について

ちょっと前に、離乳食で「前期」「中期」「後期」「完了期」などの言葉を聞いたことがあると思います。そして最近では、離乳食を紹介する子育て本等で「ゴックン期」「モグモグ期」「カミカミ期」「パクパク期」と、わけられているのを目にします。

これは、以前に分類されていた「前期」「中期」「後期」「完了期」の表示が「離乳・授乳のガイド2007」ではなくなり「5、6か月頃」「7,8か月頃」「9から11か月頃」「12か月から18か月頃」とだけ表されているのに伴い、よりわかりやすい離乳食の進め方と離乳食の月齢を合わせた表現でこのように記載されているのです。

下記の表は「離乳・授乳のガイド2007」の離乳食の進め方の目安です。

離乳食の進め方の目安(厚生労働省:離乳・授乳のガイド2007より)

この表で分かるように、離乳食は「この月齢なので、この固さに進めないといけない」と、きっちりした決まりや区切りよりも、お子様個々の発達にあわせた進め方をするのを推奨しています。

乳児期の体や心の発達にあわせて離乳食の進み方の目安を決め、個人差があるため、以前まで区切られていた「前期」「中期」「後期」「完了期」の表現がなくなり「少しのみこむのが苦手だわ」とか「よく食べるようになったわ」などお子様の様子をじっくり見ながら、ひとりひとりのペースにあわせて無理なく進めていけるようになっています。

育児本の表現について

育児本では、大変わかりやすく「ゴックン期」「モグモグ期」「カミカミ期」「パクパク期」と、この月齢の固さや食べ方の目安を伝えています。

■ゴックン期

5か月で1回食、6か月で2回食、スプーンに慣れのみこむ

■モグモグ期

7、8か月で2回食、舌でつぶして食べる

■カミカミ期

9~11か月で3回食、歯ぐきでつぶせる

■パクパク期

12~18か月で3回食、歯ぐきでかめる
離乳食は進めていくうちに赤ちゃんの体調やご機嫌に左右されるので、調子の悪い日は、いったん固さを戻したりしながら焦らず進めていきます。

そして、新しい食品を使う時には他の新しい食品と一緒に利用しないように。それは、新しい食品を数種類組みあわせて食べた場合、もしアレルギー反応がでた場合、どの食品で反応したかがわからなくなってしまうからです。そのためにも、初めて使う食品は1種類1さじから始めてみてください。



それでは、次回からは、「月齢と食べ方の目安の表現」を合わせて細かく説明していきます。 「 05. 5、6か月(ゴックン期)の離乳食 」

この記事を書いた人
松下 和代
松下 和代

栄養士・調理師・保育士・食品アドバイザー

食事は、「心のこもった温かい手で」をモットーに、栄養士取得後、包丁とギターを抱えて、児童養護施設に住み込みで働く。さらに、栄養士として実績をつむために、ミルク会社のメールマガジンの編集・栄養・保育の相談を担当して、栄養相談の実績をつむ。三人の子のママ。