小寒(二十四節気): 2017年1月5日〜2017年1月19日

小寒(しょうかん)の日を「寒の入り」といい、立春の日の「寒の明け」までは「寒の内」と呼ばれ、寒中見舞いを出す時期です。1月7日には七草粥を食べて邪気を払い、一年の無病息災を祈ります。

春の七草は、セリ、ナズナ、オギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロです。年末年始に弱った胃腸を休めリセットしましょう。

初候

芹乃栄:せりすなわちさかう

芹が生える頃です。芹は春の七草の一つで、水辺に群生し、競り合って生えることが語源となっているそうです。抗酸化作用の強いβカロテンやビタミンCを多く含み、免疫力を高め風邪の予防に効果があります。

次候

水泉動:すいせんうごく

地中で凍った泉が溶けて動き出す時期です。寒さが厳しく冬真っ只中ですが、目に見えない所で少しずつ春に向けての準備が始まっています。

末候

雉始雊:きじはじめてなく

雉が鳴き始める頃です。雉は日本の国鳥で、本州、四国、九州で一年を通して姿を見ることが出来ます。この時期は繁殖期のため雄が「ケーンケーン」と鳴いて雌へのアピールをします。



小寒:旬な食材

芽キャベツ

ビタミンCを豊富に含み、シミやソバカスを防ぎ美肌効果がある他、疲労回復やストレスの解消に働きかけます。

また、造血ビタミンとも呼ばれる葉酸は貧血を予防し、胎児の先天異常を予防するため妊娠中の女性には欠かせない栄養素です。どちらも水溶性ビタミンなので、スープなどにして汁ごと食べるといいでしょう。

多く含まれる栄養素:ビタミンC | 葉酸

小松菜

野菜の中でもトップクラスのカルシウム含有量です。カルシウムは骨や歯を形成するため、成長期の子供は積極的に摂取したい栄養素です。

ビタミンDと一緒に摂取すると吸収率が上がるので、きのこ類やきくらげなどと調理すると効率よく摂取できます。

その他、βカロテンも豊富で、強い抗酸化作用を持ち老化を防止し、皮膚や粘膜の健康を保ち風邪予防にも効果があります。

多く含まれる栄養素:βカロテン | カルシウム

野沢菜

カリウムが多く含まれ、体内の余分なナトリウムを排出し、むくみを予防します。

抗酸化作用の強いβカロテンやビタミンCも豊富に含み、美肌効果や免疫力を高めて風邪を予防するだけでなく、生活習慣病の予防にも効果があります。食物繊維も含まれ、腸内環境を整えて便秘の解消に働きかけます。

多く含まれる栄養素:βカロテン | ビタミンC | カリウム | 食物繊維

きんかん

皮の部分にビタミンCを多く含みます。ビタミンCは疲労回復や美肌効果があります。

ポリフェノールの一種であるヘスペリジンは、末梢血管を強化する働きがあり、血流を改善し冷えや高血圧を予防します。また、ビタミンCの吸収を促す作用もあります。

多く含まれる栄養素:ビタミンC | ポリフェノール

河豚(ふぐ)

低カロリーで高タンパク質な魚ですが、旨味成分であるグルタミン酸やイノシン酸を含むためコクがあります。

体内で合成することの出来ない必須アミノ酸を多く含み、ふぐはアミノ酸スコア(アミノ酸価)が100です。テトロドトキシンという毒を持ち、筋肉や神経を麻痺させるため、取扱いは都道府県の条例等によって定められています。

多く含まれる栄養素: タンパク質

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編集部

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