「ヨガ前のお腹具合」はどのくらいが正解?
前回の記事、「動きにも影響するって知ってた? 覚えておきたい“ヨガ前の食事”ポイント3つ(リンクを貼れたらお願いします)」では、ヨガのレッスンを受ける前の食事の取り方を紹介しています。そこでもお伝えしたように、食事は2~3時間前に済ませておくことが気持ち良く動けるかどうかに大きく関わってきます。だからと言って「満腹まで食べる」のは、あまりオススメではありません。
では、“ヨガ前のお腹具合”はどのくらいが正解なのでしょうか。

腹6~7分目が動きやすい
食事の時間はバッチリだけど、量が多すぎてはいざレッスンが始まってから気持ち良く動けなかったり、吐き気を感じることも。
月間20時間以上ヨガのレッスンを担当する筆者の経験上、オススメしたいお腹具合は“6~7分目”。満腹すぎず、空腹感が残らない絶妙な具合です。いつも以上に時間をかけてよく噛むようにして満腹中枢を刺激し、消化に時間がかかる肉類や胃腸への刺激になるスパイス類は控えると良いでしょう。
「あと一口」を抑える気持ちで。
空腹感は残らないように
上記でも触れましたが、空腹感を残さないことも大事です。体の重さを感じにくい反面、動くためのパワーが出なかったり、動いている最中にめまいがしたりする恐れもあるからです。
満腹・空腹の加減は慣れるまで簡単ではありません。筆者は、手のひら大(指の部分を除く)のおにぎり1つに小鉢に盛った煮物や温野菜、味噌汁といった内容でちょうど良いのですが、これには個人差があるので、微調整してみてくださいね。
空腹でのヨガは、ダイエット目的でヨガを取り入れている方に多いです。頑張りすぎは体調を崩す原因にもなるので、しっかりと体の声に耳を傾けてあげてください。
小麦粉よりお米をチョイス
パンやパスタを食べることは決して悪くありません。ですが、これらを口にして、「食欲に火がついた」という経験はありませんか? 小麦や大麦、オート麦などには、食欲を促進すると言われるグリアジンという成分が含まれているためです。
食欲がコントロールできるのであれば問題ないのですが、食べ過ぎてしまうという方は、麦類の摂取を控えてみるのも良いでしょう。
おにぎりは、手のひら(指の部分は抜く)に乗るくらいの大きさに握っておくと、「食べ過ぎた」を防げます。筆者は、白米1に対して雑穀の押し麦1を混ぜて炊いておにぎりを握っています。
水溶性食物繊維の“β-グルカン”が食後の血糖値の上昇を緩やかにすることで、内臓脂肪の蓄積の予防にもつながるからです。味や触感もほぼ気にならないので、ぜひ試してみてください。お腹具合を調整しながら、ダイエット効果も得られるでしょう。
栄養素の説明:βグルカン
「今日のヨガはイマイチだったな」と感じる理由のひとつには、事前の食事の影響も挙げられます。せっかくの1時間。「気持ち良かった」「スッキリした」という気持ちで終えられるように、上記の項目を参考にしてみてくださいね。