お腹パンパン…!食べ過ぎの苦しさを和らげる簡単なヨガポーズ

家族や友人、恋人との食事の場では、その楽しさから「つい食べ過ぎてしまった」なんて経験もあるのでは? そして、帰宅後しばらく経ってから、「お腹がパンパンではち切れそう」と苦しさに後悔したことがある方は多いでしょう。なかには、苦しくて何もやる気が起こらず、そのまま寝てしまう方もいるかもしれませんね。

ですがこれでは、消化が不十分で消化不良を起こし、翌朝になっても胃がもたれていることも。

そんなツライ食べ過ぎ。ヨガのお腹や背中を伸ばすポーズで胃腸の働きを促進させ、苦しさを和らげることができるので、早速試してみましょう。

お腹パンパン…!食べ過ぎの苦しさを和らげる簡単なヨガポーズ

緩やかな“キャットアンドカウのポーズ”から

食べ過ぎた後の体を激しく動かしては、気分の悪さを助長します。まずは緩やかな“キャットアンドカウのポーズ”で、腹部・背部を心地良く刺激していきましょう。

【キャットアンドカウのポーズ・プロセス】

(1) 床に四つ這いになる(手は肩幅、足は腰幅、肩の真下に手首、股関節の真下に膝をつく)。
(2) 息を吸いながら骨盤を前傾させて胸を張り、視線は斜め上に向ける。

(3) 息を吐きながら骨盤を後傾させて背中を丸め、下からへそをのぞき込むようにする。

(4)この動きを2~3回繰り返し、四つ這いに戻る。

四つ這いのときは、背中が反らないように平らな状態を保ちましょう。

徐々に伸びを深める“コブラのポーズ”

続いておこなうのは、うつ伏せの姿勢から上体を反らせて腹部・背部を伸ばす“コブラのポーズ”。

【コブラのポーズ・プロセス】

(1) 床にうつ伏せになり、手は胸の横・足は腰幅に開く。
(2) 息を吸いながら顔を上げ、手で床を押すようにして上体を起こす。
(3) あごを上げて目線を斜め上に移したら、鼻呼吸を5回繰り返す。

(4) 息を吐きながらうつ伏せの姿勢に戻る。

肩甲骨を寄せるようにして肩を下におろし、力みをほどいておこないましょう。

伸びを大きく“猫伸ばしのポーズ”

最後は、伸びを大きくしていきましょう。ただし、この“猫伸ばしのポーズ”は背部の反りが大きいので、腰や背中に痛みがある方は控えてください。

【猫伸ばしのポーズ・プロセス】

(1) 床に四つ這いになる(四つ這いの姿勢は“キャットアンドカウのポーズ”を参考に)。
(2) 息を吐きながら両手を前に伸ばし、脇から腕を伸ばしきる。胸・あごを床につけ、下腹部・お尻を上に引き上げたら、肩の力を抜いて鼻呼吸を5回繰り返す。


(3) 息を吸いながら両腕をゆっくりと体に引き寄せて、四つ這いの姿勢に戻る。

背中が反りすぎないこと、太ももが床に対して垂直であることを意識すると、ポーズを安全に正しく取ることができますよ。

ここでは、食べ過ぎの苦しさを和らげるヨガポーズをお伝えしました。気を付けていただきたいのは、「一刻も早く改善したいから」と食べた直後におこなわない、気分が悪いのに無理に伸ばさないことです。

食後2時間前後は空けてからポーズを取ってみてくださいね。

この記事を書いた人
高木 沙織
高木 沙織

ヨガインストラクター/ライター

2度の海外留学を経て、航空会社に勤務。退職後は「まずは自分が試してみる!」という実践美容をモットーに、フットワークの軽さと行動力を生かして、美容ライターの活動をスタート。 “美容と食には密接な関係がある”ことから、複数の「食」に関する資格を取得し、ビューティーフードアドバイザーとしてフード系のイベント講師・執筆に携わる。 2016年からはヨガインストラクターの活動も開始して、多角的に美容・健康をサポートする。