6月11日は入梅(にゅうばい) 梅雨を乗り切るために摂りたい栄養成分とは?

入梅(にゅうばい)とは梅雨入りを表す節目になる日のこと。梅雨の時期は気温や湿度の変化があり、体調が乱れがちになりますね。そこで、梅雨を乗り切る為に必要な栄養成分やおすすめの食べ物をご紹介致します。

6月11日は入梅(にゅうばい) 梅雨を乗り切るために摂りたい栄養成分とは?

入梅(にゅうばい)ってどんな日?

入梅(にゅうばい)は雑節(ざつせつ)の1つで、2017年は6月11日です。つゆいりとも読みます。雑節(ざつせつ)とは日本の季節に合わせた節目の日のことです。気温や気候の変化にあわせて設定されており、農家の方が作業を行う目安にしていました。

入梅(にゅうばい)は文字通り、梅雨入りを表しています。梅雨の時期には田植えが行われる為、天気予報が発展していなかった時代はこの日が田植えを開始する目安になっていました。

入梅(にゅうばい)の時期に起きやすい症状別 摂りたい栄養素

1. ストレスを感じたら…タンパク質とビタミンC

梅雨に限らず、気温や湿度の差は人の身体にとってストレスとなります。梅雨の時期はジメジメしているだけでなく、急に晴れて夏のような気温になったり、気温が低い日があったりします。そして、冷房も本格的に稼働しているので気温差にさらされることが多い時期です。

ストレスにさらされた時に摂りたい栄養成分はタンパク質とビタミンCです。どちらもストレスにより、消耗が激しくなるのでしっかり摂取しましょう。

タンパク質は肉・魚・卵・大豆製品に、ビタミンCはパプリカ、キウイ、柿、モロヘイヤなどに多く含まれています。

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ビタミンCの栄養効果

2. 冷えには…生姜とビタミンE

梅雨の時期は気温がぐっと低い日があったり、気温が低くても冷房が稼働していたりします。その為、実は多くの冷えにさらされている時期でもあります。

冷えが気になる時に特に摂りたい成分が、ビタミンEと生姜の成分です。ビタミンEは血液循環を良くする働きがあります。血液循環が良くなると冷えの原因となる余分な水分が排出され、冷え解消が期待できます。

ビタミンEはアーモンドやモロヘイヤ、パプリカ・たらこ・うなぎなどに多く含まれています。

生姜にはジンゲロールとショウガオールという成分が含まれています。ジンゲロールは血管を拡張させる働き、ショウガオールは内臓を温める働きがあり、どちらも冷え改善が期待できます。

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3. 食欲不振には…すっぱいもの

気温や湿度が高くなると、消化機能をコントロールしている自律神経に乱れが生じ、食欲がなくなってしまうことがあります。

食欲がない時に取り入れたいのがお酢やレモン、梅干しなどのすっぱい食品です。人はすっぱいものを見ると唾液が出る反射がおきます。唾液がでると連動して胃や腸が働いて消化がきちんと行われます。すると、空腹を感じやすくなり食欲がでると言われています。

4. 疲労には…クエン酸とビタミンB1

気温差やストレスは疲労の原因となります。また食欲不振で必要なエネルギーがとれないとさらに疲れがたまってしまうこともあります。

疲労があるときに摂取したい栄養成分はビタミンB1とクエン酸です。どちらもエネルギーを作るのをサポートする働きがあります。

疲労回復にはエネルギーがしっかり作られることが大切なので、エネルギー生産を助けることは疲労回復につながります。

ビタミンB1は玄米や発芽米、豚肉、うなぎに多く含まれています。クエン酸はレモンや梅干しに多く含まれます。

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入梅(にゅうばい)の時期に特に食べたい食べ物3選

1. さっぱり!鶏ささみそうめん

梅雨の時期に出やすい症状の原因は様々なので、バランス良く主食・主菜・副菜を整えることが大切です。しかし、食欲がないとしっかり食事がとれなくなってしまうことがあります。

そこでおすすめなのが、タンパク源を入れたそうめんです。特にささみは脂肪分が少ないので、さっぱりといただけます。梅干しやレモンで酸味をつけると更に食べやすくなります。

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2. ガリを料理に活用!

ガリは生姜が原料なので生姜の成分を摂取することができますし、酸味もあるので食欲増進にも役立ちます。そのまま食べるだけでなく、あえ物や麺類のトッピングにするとさっぱりいただけおすすめです。

3. 胚芽米や玄米

食欲の落ちる時期だからこそ、主食は栄養価の高いものを摂りたいもの。特に胚芽米や玄米は、糖質の代謝を助けるビタミンB1が豊富なので、疲れやすいこの時期におすすめです。

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この記事を書いた人
永吉 峰子
永吉 峰子

管理栄養士

管理栄養士の資格取得後、今まで管理栄養士と接点の少ない方との懸け橋になりたいと大手小売業に入社し、店長や商品開発を担当する。 その後、より直接的に多くの方に健康に関する情報をお届けするべく独立し、執筆活動や健康相談を行っている。テーマは「身近な管理栄養士」