機能性野菜って何?体に嬉しい理由を解説!

機能性野菜とは、その名の通りある機能を持った成分を含む野菜のこと。自然な形で体に嬉しい成分を摂取できるとして、注目を集めています。

そんな機能性野菜とは何なのか、どんな種類があるのかご紹介致します。

機能性野菜って何?体に嬉しい理由を解説!

機能性野菜って何?

機能性野菜とは、本来野菜に微量に含まれるもしくは全く含まれない栄養成分を、品種改良などにより含有した野菜のことです。

2015年に機能性表示食品という制度が新設され、この機能性表示食品(*1) に当てはまる野菜も機能性野菜と呼ぶようになっています。

(*1)
機能性表示食品とは、食品に含まれる成分と期待できる効果を記載できる食品のことです。例えば、「○○には▲▲が含まれており、おなかの調子を整えることが期待できます」と書かれたヨーグルトなどがあげられます。

今まで食品に期待できる効果を記載できるのは、試験を何度も行った特定保健用食品のみでした。しかし、試験を行うのには時間や費用が多大にかかるため、機能性表示食品の制度が設けられました。

もちろん、届け出をすればすぐに認められるものではなく、消費者庁が審査を行い通過したもののみが機能性表示食品として認められます。


機能性野菜が注目されている理由は?

近年、ある栄養素を突出して含んでいたり、様々な栄養成分を含んでいたりするスーパーフードが注目を集めています。機能性野菜もそんなスーパーフードの1つ。

機能性野菜に含まれる成分には美容に良い効果が期待できるものもあり、注目されるようになりました。


また、平成27年の国民栄養調査(*2)によると、1日あたりの日本人の野菜平均野菜摂取量は293.6gで、厚生労働省が推奨する350gに対して不足しています。

このことも、健康成分をしっかり摂取できる機能性野菜が注目される一因となっています。

(*2)参照:平成27年国民健康・栄養調査 結果の概要

機能性野菜ってどんなものがあるの?

1. ブロッコリースーパースプラウト

ブロッコリーの新芽のことをブロッコリースプラウトと言います。その中でも、発芽3日目でスルフォラファンという成分を最も含むものがブロッコリースーパースプラウトです。

スルフォラファンとはデトックス成分の王様とも呼ばれている成分で、解毒を行う体内酵素の働きを飛躍的に高める働きをします。その為、発がん物質を無毒化することによるがん抑制や、ダイエット、美肌効果などが期待できます。

また、胃ガンの原因になるピロリ菌の除去、花粉予防、がんや老化の原因となる活性酸素の発生を抑える抗酸化作用なども期待できます。

オススメ!村上農園のブロッコリースーパースプラウト

ブロッコリーの新芽にスルフォラファンがしっかりと含まれているかは、栽培方法に左右されます。

村上農園でのブロッコリースーパースプラウトは、スルフォラファンに解毒作用があることを発見したアメリカのジョンズ・ポプキンス大学と結んだライセンス契約、指導の下で製造されています。

また、第三者機関によりスルフォラファンの含有量が検査されており、安心して食べることができます。

ブロッコリースーパースプラウト | 村上農園の商品

2. 高リコピントマト

リコピンを豊富に含んだトマトです。リコピンは、ガンや老化の原因となる活性酸素の発生を抑える抗酸化作用を持っています。

関連ページ:リコピンについて詳しく

オススメ!カゴメの高リコピントマト

一般的にリコピンは、熟した真っ赤なトマトに多く含まれています。しかし熟したトマトは傷みやすく、生食用としては出荷できない状態にありました。

そこでカゴメが長年培ってきたトマト栽培の技術を集め、栽培に成功したのがカゴメの高リコピントマトです。通常のトマトに比べ、リコピンを1.5倍多く含んでいます。

KAGOME 商品ラインナップ 高リコピントマト


機能性野菜は、体に嬉しい成分を効率よく摂ることができます。しかし、これらの野菜もビタミンやミネラルを完璧に含むわけでありません。その為、野菜は色々な種類を組み合わせてしっかり摂取することが大切です。

野菜の摂取量の目安は1食につき、生野菜なら両手に一杯、加熱した野菜なら片手に一杯です。まずは目安量の野菜を目指し、その中に機能性野菜を上手に組み合わせてみて下さいね。

関連ページ:ビタミンについて | ミネラルについて



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ライフミール栄養士
ライフミール栄養士

編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。