2017年3月24日更新

グルコサミンの効果と摂取上の注意点について

グルコサミンとはグルコースにアミノ基が結合したアミノ糖で、軟骨を構成するムコ多糖の構成成分となります。 関節の痛みや関節炎に対する効果が検討されており、コンドロイチン硫酸とともにサプリメントなどに利用されています。

グルコサミンの効果と摂取上の注意点について

グルコサミンの性質と働き

グルコサミンは、グルコースにアミノ基が結合した代表的なアミノ糖(糖タンパク質を構成する成分)です。

軟骨や皮膚などに分布し、細胞間や組織同士を結び付ける役割を果たしており、甲殻類の殻に含まれるキチンの構成成分でもあります。 人の体内でも合成されますが、加齢に伴い生産量は減少します。

関連ページ:キチンの栄養効果


関節は、骨と骨が可動的につなぎ合わされた部分で、骨の先端には関節を曲げた時に起きる骨と骨の衝撃を和らげるクッションの役割を果たす軟骨があります。

遺伝、加齢、肥満、仕事で関節を酷使するなど様々な原因で、関節が体重の負担に耐えられなくなったり、代謝の低下によって関節の軟骨がすりへります。

関節のクッションとしての役割を果たせず痛みや腫れがおこり、関節の変形をきたすものを変形性関節症と呼びます。


グルコサミンの摂取は、変形性関節症や関節炎に伴う症状の予防や改善に効果があるとされていますが、有効であるという意見と有効性がないという意見があり、研究が進められています。

肥満は関節に大きな負担となるため、適切な食事によって体重を減らしたり、重いものを持つことを避けるなど関節に負担をかけないようにすることも大切です。

グルコサミンを多く含む食品

エビやカニなど甲殻類の殻に多く含まれる成分です。山芋やオクラなどねばねばした食品にも含まれますが、普段の食事から十分な量のグルコサミンを摂取するのは難しいと言われています。

グルコサミンの摂取と食べ合わせ

グルコサミンの摂取量は定められていませんが、サプリメントで摂取する場合は1日あたり1000~1800mgとされています。

軟骨に含まれる成分であるコンドロイチンや関節痛の緩和効果があるケルセチンと一緒に摂取すると効果的です。

グルコサミン製品はエビやカニの殻などが原料となるので、甲殻類の成分に対してアレルギー症状が出る方は注意が必要です。

関連ページ:ケルセチンの栄養効果

グルコサミンの過剰症、欠乏症

過剰症や欠乏症はありませんが、胸やけや下痢といった胃腸障害が現れることがあります。その時は量を減らすか使用を控えましょう。

グルコサミンの関連ワード

ムコ多糖

ムコ多糖はゾル―ゲル状の物質で、人間の関節や皮膚、腱、内臓、角膜などあらゆるところに存在し、細胞と細胞をつないでいます。

ヒアルロン酸、コンドロイチンなどはムコ多糖類と呼ばれて、体の中ではタンパク質と結びついて存在しています。これをムコ多糖タンパク質(プロテオグリカン)と呼びます。

吸水性に優れていて、粘つくという特徴によって細胞を保護しながら保湿し、肌の健康を保ち、関節のクッションの役割をします。しかし、加齢とともに減少し、体内の保水力が落ちて身体が乾燥することにより老化につながります。

関連ページ:ヒアルロン酸の栄養効果 | タンパク質の栄養効果

コンドロイチン

コンドロイチンは、軟骨、結合組織、粘液に含まれるムコ多糖類の一種です。

グルコサミンと併用されることが多く、関節痛や神経痛の症状緩和を目的としてサプリメントなどに利用されています。食品では、うなぎ、鶏皮、納豆などに含まれます。



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ライフミール栄養士
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編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。