生理の悩みを重くしないために…ヨガと香りと食事でできること

生理前〜生理中にかけて、イライラや腹痛・腰痛、そして自分では制御できない食欲に襲われる方は少なくありません。そんなとき、時間の経過に任せて、体が望むようにゆっくりと過ごすのも良いのですが、薬に頼らず少しでもそのツラさを軽減させられたらいいなと思いませんか?

ここでは、生理にまつわる不調を和らげるヨガポーズ“マリーチ・アーサナ”とあわせて使用したいアロマ、摂取を控えたい食材をご紹介していきたいと思います。

生理にまつわる不快症状に! “マリーチ・アーサナ”のポーズ

生理が始まる数日前から生理期間中は、特にお腹・腰周りの痛みやだるさに悩まされる方が多いでしょう。このような時期には、片ひざを立てて体を前屈させたり、横にねじったりする“マリーチ・アーサナ”系のポーズがオススメ。

股関節や腹部・腰のストレッチ効果に期待されるこのポーズは、骨盤周りの緊張をほぐし、血流UP。気持ちを安定させるのにも効果を発揮すると言われているので、生理にまつわる不快症状を和らげるのにはピッタリです。それでは早速、ポーズを取ってみましょう。

【マリーチ・アーサナ/プロセス】

(1)床に足を伸ばして座る。両手は各お尻の横について体を支え、背筋を伸ばす。
(2)左ひざを立てて胸に引き寄せたら、左腕を内側から回し、左お尻の横で右手と手をつなぐ。ここで鼻呼吸を5回繰り返す。
※手が届かない方は、タオルの端を手で持っても良い。
(3)反対側も同様に行う。

さらに余裕がある方は、上体の前屈を深めたり、上体を左右にねじったりして呼吸をしても良いでしょう。ただし、背中や腰を痛めている方は無理をしないこと。

“ゼラニウム”の香りでホルモンバランスにアプローチ

続いては、生理前~生理中に取り入れたい香りを紹介します。この期間の心身の変化は、女性ホルモンの増減がひとつの原因だと考えられているので、ホルモンバランスを整える効果に期待できると言われている“ゼラニウム”の香りを試してみるとよいかも。

ローズとハーブをイメージさせるスッキリとした香りは、ホルモンのバランスだけではなく肉体的・精神的・情緒的なアンバランスを整え、気持ちを安定させてくれるでしょう。

アロマ精油は、エッセンシャルオイル売り場で購入できますよ。

糖分・脂肪分・添加物は摂りすぎない

スイーツやこってりとした料理、ジャンクフードなどは血のめぐりを悪くすると言われています。

また、夏場につい摂りすぎてしまう冷たいドリンクや食べ物も体を冷やして血流を滞らせます。東洋医学では、血流が悪い“お血”の状態になると、生理痛や生理不順の原因になると言われているので、上記の食材の摂りすぎには注意しましょう。


反対に、根菜類や香味野菜は体を温めてくれるのでオススメです。エストロゲンに似た働きをする大豆イソフラボンを含む大豆製品は、ホルモンバランスの崩れからくる不調の軽減に役立つと言われているので、普段から摂取する習慣をつけてみて。

生理にまつわる不調を何とかしたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。不調が改善されない・深刻な方は、婦人科の受診も考えてみましょう。

この記事を書いた人
高木 沙織
高木 沙織

ヨガインストラクター/ライター

2度の海外留学を経て、航空会社に勤務。退職後は「まずは自分が試してみる!」という実践美容をモットーに、フットワークの軽さと行動力を生かして、美容ライターの活動をスタート。 “美容と食には密接な関係がある”ことから、複数の「食」に関する資格を取得し、ビューティーフードアドバイザーとしてフード系のイベント講師・執筆に携わる。 2016年からはヨガインストラクターの活動も開始して、多角的に美容・健康をサポートする。