【乾燥肌対策】肌の乾燥を防ぐ食べ物で内側からケアしよう!
寒さも厳しくなり、お肌の乾燥が気になる季節になりました。実は乾燥肌を改善するには、化粧水などのお手入れ同様に食事など内側からの対策もとても大切です。
そこで、乾燥肌の原因と、摂るべき栄養素、レシピなどを解説します。
これが減ると乾燥肌に… 乾燥肌を防ぐ3つの要素
① 肌の土台のセメント部分「細胞間脂質」
人の皮膚は、外側から皮脂膜→角層→顆粒層(かりゅうそう)→有棘層(ゆうきょくそう)→基底層という5つの層から成り立っています。
細胞間脂質は、このうち角層に存在するいわばセメントのような物質。細胞間の隙間を埋め、水分の過剰な蒸発を防ぎ、肌の乾燥を防ぐ役割を持っています。
② 自分で自分を潤す「天然保湿成分の減少」
人の体は、自らの肌を潤す、天然保湿成分という物質を作ることができます。天然保湿成分は主に、角層に存在します。
③ 外側のバリア機能「皮脂膜」
人の皮膚の表面は、肌から分泌された皮脂などから出来た膜で覆われています。これが皮脂膜です。自身で作りだした物質で潤いを与えており、天然保湿成分の1つとも考えられます。
肌のターンオーバーはとても大切!
皮膚の細胞は、一番底にある基底層から徐々に押し上げられ作り変えられています。これをターンオーバーと言います。
乾燥肌を防ぐ要素の中、細胞間脂質の一部や天然保湿成分は、このターンオーバーが起こる際に作られます。その為、ターンオーバーを促す事は乾燥肌対策にはとても重要です。
乾燥肌の原因とは?
乾燥肌の原因というと皮脂の不足と思いがちですが、皮脂よりも天然保湿成分や細胞間脂質の不足が問題です。細胞間脂質や天然保湿成分が不足すると、肌のバリア機能が低下し、どんどん水分が蒸発していってしまうからです。
これらの減少は、日焼けや過剰な洗顔などの誤ったスキンケアだけでなく、生活習慣の乱れによっても引き起こされます。食生活が乱れると、肌を作るのに必要な栄養素が不足してしまいます。
また、睡眠不足となると、肌を作る為の指令をだすホルモンが十分に働かなくなってしまうのです。
※尚、アトピーなどの疾患で乾燥肌が起こることもあります。乾燥肌がひどい、ケアをしても治らない場合は皮膚科医を受診しましょう。
乾燥肌対策で摂るべき栄養素7つ
① タンパク質
肌の原料となります。肉類、魚類、卵などに多く含まれています。
栄養詳細:タンパク質
② 亜鉛
細胞分裂を助け、肌のターンオーバーを円滑にする働きがあります。牛肉、豚肉、魚介類、チーズなどに多く含まれます。
栄養詳細:亜鉛
③ オメガ3脂肪酸
細胞間脂質の原料となります。青魚、えごま油、アマニ油などに多く含まれます。
栄養詳細:必須脂肪酸
④ ビタミンA
粘膜を作ることを助け、肌の健康維持に関与します。レバーやうなぎ、チーズなどの乳製品、卵に多く含まれます。
栄養詳細:ビタミンA
⑤ ビタミンB2
健康的な肌を保つ働きがあります。うなぎやたらこ、ぶりなどの魚介類に多く含まれます。
栄養詳細:ビタミンB2
⑥ ビタミンB6
肌の原料となるタンパク質の代謝を助ける働きがあります。まぐろ、かつお、鮭、鶏肉などに多く含まれています。
栄養詳細:ビタミンB6 | タンパク質の代謝
⑦ ビタミンE
血流を良くし、肌のターンオーバーを円滑にする働きがあります。また、化粧品などの成分をしっかりと届けることも期待できます。アーモンドやモロヘイヤ、パプリカ、たらこ、うなぎなどに多く含まれています。
栄養詳細:ビタミンE
乾燥肌におすすめレシピ
【うな玉どんぶり】
【材料】※2人前
・うなぎのかば焼 1人前
・ごぼう 5cm程度
・玉ねぎ 1/4個v
・卵 Mサイズ 2個
・かば焼のたれ 適量(かば焼についている分。足りなければ麺つゆで代用。)
・ごはん 適量
【作り方】
① ごぼうはささがきにし、水につけてアクをとる。玉ねぎは5mm程度の薄切りにする。
② うなぎは1cm幅にカットする。
③ フライパンに薄く油(分量外)を敷いて温め、ごぼうと玉ねぎを炒める。
④ しんなりしたら、溶きほぐし、たれを混ぜた卵を半分入れ、やや固まったらうなぎを入れる。
⑤ うなぎが温まったら、残りの卵を入れすぐに火を止め2分蒸らす。
⑥ ごはんを器にもり、⑤を盛り付ける。
【かつおのカルパッチョ風】
【材料】※2人前
・かつおたたき 100g
・たまねぎ 1/4個
・きゅうり 1本
・アマニ油 小さじ2
・ポン酢 小さじ2
【作り方】
① かつおのたたきは7mmにカットする。
② 玉ねぎは薄切り、キュウリは千切りにする。
③ アマニ油とポン酢を混ぜドレッシングを作る。
④ 器に玉ねぎを敷き、かつお→きゅうりの順にのせ、ドレッシングをかける。