ミュージカルの現場で学んだ夏を乗り切る体力作り!!

今年は、例年に無いほどの猛暑と言われています。本格的な夏が来るのが恐ろしいですね。 暑い夏といえば思い出すのは、舞台女優をしていた時期の稽古の日々です。 10年ほど前私は舞台女優として活動していて、当時「東京メッツ」というミュージカルに出演していたのですが、その稽古は本当に過酷な日々でした。 その現場を通して学んだ体力作りにまつわるエピソードを今回はお話したいと思います。

体力勝負の舞台!

ミュージカルなので当然、歌って踊るわけなのですが、その時に私が出演していた作品は、幕が上がってから終演まで次々に曲が流れ、休みなくずっと歌いまくって踊りまくるというまさに体力勝負の舞台でした。

その年も猛暑で稽古場に着く頃にはすでに汗だくだったにもかかわらず、厳しい演出家の意向で「クーラーはつけません!!」と言われ、まるでホットヨガ並みに温まった室内で地獄のような猛稽古。

「この鬼演出家め〜!!」と心の中で叫びながらその怒りのエネルギーを全て歌とダンスにぶつけて必死で練習していました。

8時間の稽古を救ったレモンと梅干し

1日8時間の長丁場の稽古の日々が続く中、相変わらずクーラーなしで踊り続ける。

窓もない部屋だったので酸素が薄くなり意識が朦朧とする中、休憩時間に自分を救ってくれたのがいつも持参していたレモンの蜂蜜漬けと梅干しでした。

一曲踊るだけで、Tシャツが絞れるほどの汗をかき、今思うと半分脱水症状に近かったのではないかと思うのですがそんな中で、レモンの蜂蜜漬けを口に入れた時のあの爽快感たるや、未だに忘れることはできません!!

ほんまに美味しかった!!こんなに美味しいものがあったのかと思うほどの衝撃!何てことはない、ただレモンをスライスして蜂蜜につけておいただけのものなのに!!体が酸っぱいものを求めていたんでしょうね、レモンひとつ分を一気に食べたのを覚えています。

お弁当の鶏肉が踊れる身体を作ってくれた!

お昼休憩になるとキャストはそれぞれにコンビニにおにぎりを買いに行ったり、お弁当を持ってきている子がいたり、唯一の楽しみの時間がお昼ご飯の時間でした。

仲良しの友達に「どんだけ弁当でかいんだよ!!」と突っ込まれるほど私のお弁当は特大。隣で食べる友達の可愛らしいお弁当箱とはかけ離れた透明の大きなタッパーがふたつ。

ひとつは白いご飯をぎゅうぎゅうに敷き詰めた上に海苔と梅干しを3つ、もうひとつのタッパーには野菜や卵、そして毎日欠かさず入れていたのが鶏肉。

ある日、お弁当に鶏の唐揚げを入れていったのですが、踊りまくって体力を消耗した後に食べた鶏肉の美味しさにとても感動し、また体がパワーチャージされたような感覚があり、午後の稽古も元気に頑張ることができたのです。

その日から毎日味付けを変えてひたすら鶏肉をメインのおかずで入れるようにしました。

その頃は知らなかったけど、鶏肉に含まれるたんぱく質が筋肉を作る働きをするということを後で知って、なるほど理にかなっていたんだなと思ったのです。

8時間近く続く稽古では体力だけでなく、筋肉がついていかないと踊り続けられないので毎日鶏肉を食べ続けたことで結果必要な筋肉もついていったのだと思います。

塩分と糖分を意識した食事

白米には意識的に梅干しや塩昆布、佃煮など塩分を摂取できるものを入れるように心がけていました。それでもいくら食べても摂取量より消費量が上回るため、10分休憩の間に持参したりんごやスイカを食べ、クッキーやチョコレートなどを食べまくっていました。

かなり体力的にも精神的にも追い込まれる舞台でしたが、動いて食べて、汗かいて食べて、ハードな運動もこなしていたので筋力がついたことで体力も増し、猛暑も舞台もバテることなく乗り切ることができたのだと思います。

食事と運動が健康を作ってくれていたのだと、必死で夢を追いかけていたあの時の自分の生活を振り返って改めて気づきました。

栄養士からワンポイント!

※栄養士視点でポイントをご説明します!

▷ 8時間の稽古を救ったレモンと梅干し

レモンや梅干しに多く含まれるクエン酸は、抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、体をさびつかせる活性酸素の発生をおさえ、体を酸化しにくくする作用です。

人の体が、酸化すると疲労物質が出やすくなるため夏の疲労回復に、おススメの食材です。

関連リンク: クエン酸 | 疲労の食事対策


そしてレモンに含まれるビタミンCですが、こちらもクエン酸と同じように酸味がありますが、主にコラーゲンの形成に大切な働きをするので夏のお肌にもってこいの食材となります。

さらに、レモンや梅干しのような酸味のある食品には、食欲増進作用があり、その爽やかな香りは、じめっとした夏の暑さを解消するのにも効果抜群ですね。


そして、レモンの蜂蜜漬けですが、この夏にぴったりのレモンに蜂蜜を加えることで、さらに夏の疲労回復に効果を持たせます。蜂蜜の糖分は吸収も良くすぐにエネルギーとして利用されます。


他にもビタミンB1、B2、葉酸などのビタミン類、カルシウム、鉄をはじめミネラル、アミノ酸が豊富に含まれています。レモンの疲労回復効果と蜂蜜の滋養強壮効果で、暑い夏をのりきりましょう。

関連リンク: ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | カルシウム | | たんぱく質

▷ お弁当の鶏肉が踊れる身体を作ってくれた!

人間の体は20種類のたんぱく質の構成成分であるアミノ酸(必須アミノ酸)からできています。そのため、たんぱく質は、生きる上でとても重要な役割をしています。

主に、エネルギーは糖質である炭水化物から、筋肉をはじめとする体の構成はたんぱく質からと言われるのがそのためです。

しかし、実はどの食品にもたんぱく質は含まれているのです。そのたんぱく質を上手に取り入れるために、注目したいのがアミノ酸のバランスです。

アミノ酸は、20種類の一つが不足してしまうと、その不足した部分に吸収を合わせてしまうため、バランスよくとらなくてはいけません。このバランスをアミノ酸スコアと呼び、もっともすぐれたものを100として基準をもうけていますが、単体の食品ではなかなか、難しくなります。

特に、たんぱく質の中でも鶏肉は良質のアミノ酸を含み、低カロリー低脂質の食材でカロリーが過剰になりがちな食事にはおススメの食材です。でも、ここで気をつけないといけないのは、また100のアミノ酸スコアであっても、よりたんぱく質の吸収をよくするためには、その食材の不足しているアミノ酸を意識する必要があります。

歌月さんのようにお米をエネルギー源とし、たんぱく質に鶏肉を使った野菜を多く含む複数の食材を組み合わせた献立は、筋肉の形成とエネルギー補給に効果的な食事と言えます。

関連リンク: 炭水化物(糖質) | たんぱく質

▷ 塩分と糖分を意識した食事

歌月さんが、疲労回復のために効果的に取得した食事方法で良いのは、塩分の選び方にあります。

意識的に取得していた塩分が梅干し、昆布、佃煮などの単一の塩(ナトリウム)からではなく、ミネラルの豊富な昆布や魚を使った加工物、梅干しなどの発酵食品から塩分を摂取しています。

摂りすぎには注意しないといけないのですが、夏の暑い日には、汗と一緒に体の水分と塩分も排出してしまいます。そのため、適度な塩分補給が必要になります。このとき、できるだけ塩分と一緒にミネラルや補酵素の補給できる食材選びは大変効果があります。


また、糖質補給ですが、体の中で糖分が不足すると体が飢餓状態になりケトン体を排出します。ケトン体は、体にとってあまり良い影響を与えず、だるさや疲れを生じさせます。水分不足だけでなく、エネルギー不足も、熱中症にもつながりますので、暑い夏に疲れを感じたら糖質からエネルギーの補給を補いましょう。

そしてこの際に、摂取したい糖質は、吸収がよいものを選ぶのが理想的です。例えば、果物の果糖、さらに疲労回復のあるチョコレートは、すばやく吸収され脳にも有効です。

関連リンク: ナトリウム | ミネラル | 水分 | 炭水化物(糖質) | 疲労の食事対策

おわりに

今年の夏は40℃を越える日が多いとか、、、
だけど夏は楽しいお祭りやイベントが目白押し。せっかくなら全力で楽しみたいですよね!

今からしっかり酷暑を越えるための準備をして、今年の夏をエンジョイしましょう!!

この記事を書いた人
歌月
歌月

パーソナルボイストレーナー

17歳の時にアジアボーカリストオーディションに合格。歌手としてメジャーデビューし、ミュージカル女優としても舞台に出演。2005年にお笑いコンビ「モエヤン」を結成し、♫ヌーブラヤッホーというフレーズでお笑い番組に出演し、歌うま芸能人として歌番組にも出演する。
2013年に芸能界を引退しボイストレーナーに転身。歌手、ミュージカル女優、お笑い芸人という経験を活かし、巧みなトークと鋭いツッコミでオリジナルなレッスンを提供している。

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