2016年6月2日更新

タンパク質類

特定のタンパク質やアミノ酸は、筋肉や臓器などの体の組織を作るだけでなく、独自の生理調節機能を持ち、その機能性が注目されています。 タンパク質はアミノ酸が結合することによってできています。 アミノ酸は、アミノ酸同士、または他の物質と結合しやすい性質があり機能成分はそれぞれ異なる働きをします。

タンパク質類の種類

グリシニン

グリシニンは、大豆のタンパク質の半分近くを占める成分で、大豆、豆腐や納豆などの大豆製品に含まれており、穀物に不足しがちな必須アミノ酸のリジンやトリプトファン、非必須アミノ酸のグルタミン酸やアスパラギン酸を多く含みます。

肉や魚、卵は手軽にタンパク質を摂取できますが、コレステロールに気を付けなければなりません。しかし、大豆のタンパク質であるグリシニンはコレステロールを低下させ、血中の中性脂肪を減らしつつ、良質なタンパク質を摂取することができます。

カゼイン

カゼインは、牛乳に含まれる乳タンパク質の約80%を占める成分で、全ての必須アミノ酸を含んでいるので栄養的に重要なタンパク質です。

カゼインは体内で分解されると様々なペプチド(2個以上のアミノ酸がつながった構造を持つ成分)になります。カゼイン由来のペプチドであるカゼインホスホペプチドは、カルシウムなどのミネラル類の吸収率を高めたり、腸の蠕動運動を抑制する働きがあります。

ラクトフェリン

ラクトフェリンは、牛乳や母乳、唾液、涙などに含まれ、生後数日間までの母乳(初乳)に特に多く含まれます。熱に弱い性質があり、加熱殺菌処理された牛乳や乳製品にはほとんど含まれていませんが、粉ミルクに配合されたり、ヨーグルトなどに付加されるようになりました。

ラクトフェリンは鉄と結び付く性質があり、鉄の吸収を高め貧血の予防につながります。また、免疫細胞を活性化させる働きがあり、免疫機能を高める効果があります。ラクトフェリンが初乳に多く含まれるのは、免疫力の弱い新生児を細菌など感染症から守るためと考えらます。

コラーゲン

体を構成している全たんぱく質の約30%を占め、体内に最も多く存在するタンパク質です。細胞と細胞を結ぶ働きをし、皮膚、骨、血管、内臓など体の大部分に含まれます。

コラーゲンを摂取すると体内のコラーゲン合成が活発になり、肌のハリや弾力を保ち、しわやたるみを防ぐ効果があります。また、コラーゲンにカルシウムなどのミネラルが付着することで骨を丈夫にし、骨粗しょう症を防ぎ、体の大部分に含まれることから、髪や歯、目、血管の健康に関与しています。

コラーゲンは血管において、強度と弾力性を担う成分であるため、血管の強度や弾力が失われ柔軟性が乏しくなると、血栓ができ動脈硬化の原因になります。

レクチン

レクチンは、豆類やじゃがいもに含まれますが、加熱が不十分だと激しい下痢や嘔吐などの副作用があるため、摂取する際はしっかりと加熱する必要があります。

細胞膜の表面にある糖タンパク質や糖脂質は、結合に糖を含むタンパク質や脂質で、レクチンは糖と結びついて細胞を活性化させます。また、ウイルスや有害な細菌の持つ糖複合体と結合することにより、ウイルスの増殖を防ぎ、免疫力を高めて感染症を予防します。この免疫活性化作用によって、ある種のレクチンはがん細胞の増殖を抑制する効果があります。

グルタミン酸

グルタミン酸は、非必須アミノ酸(体内で合成が可能なアミノ酸)の1つで、昆布の旨味成分として知られています。

体内に取り込まれたグルタミン酸は、神経伝達物質として働き、脳の機能を活性化させます。また、脳の機能を妨げるアンモニアを排出する働きがあり、アンモニアを含む尿の排出を促進する効果があります。

アスパラギン酸

アスパラギン酸は、アスパラガスに多く含まれる旨味成分で非必須アミノ酸の1つです。

有害なアンモニアを体外に排出する働きがあり、肝臓の負担を減らすと言われています。また、アスパラギン酸はグリコーゲンの生成を促進します。グリコーゲンは筋肉や肝臓に蓄積し、必要時にエネルギーに変換されるため、スタミナの向上効果も期待されています。

タウリン

タウリンは牡蠣などの貝類やイカ、タコなどに多く含まれ、人体では筋肉、脳、眼の網膜などに存在しています。

タウリンは胆汁の分泌を促進します。胆汁の主成分である胆汁酸はコレステロールを排出させる働きがあり、血中コレステロールを下げ、血栓を防ぎ動脈硬化の予防につながります。また、交感神経の抑制にも作用し、食塩に由来する高血圧の改善も図り、血圧を正常に保つ働きをします。

BCAA

分岐鎖アミノ酸とも呼ばれ、必須アミノ酸であるバリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸の総称です。

たんぱく質の合成を促して、筋肉の分解を抑制する働きがあります。BCAAの中でもロイシンは傷ついた筋肉の回復に働きかけます。 アミノ酸であるBCAAは運動時のエネルギー源として大切な成分です。運動前にBCAAを摂取するとエネルギーをつくり出し、持久力を維持する働きをします。

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ライフミール栄養士
ライフミール栄養士

編集部

ライフミール所属の栄養士です。 私たちは、「正しく、美味しい食生活」を少しでも多くの方に送って頂けるように、まずは正しい判断基準を持つための基礎的な栄養学に始まり、楽しく興味を持って頂けるようなコンテンツの提供や、専門性の強い研究テーマまで幅広い情報を発信してまいります。

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